「眠れない」は異常事態! 睡眠の質をさらに上げるために「やってはいけないこと」
【ToDo②】寝る前2時間のリラックス・ルーティン
最低限の環境を揃えたら、次はさらに睡眠の質を高める方法を実践しましょう。それが、「寝る前2時間をリラックスして過ごす」ということです。 日中は、「昼の神経」である交感神経が優位ですが、夜間、そして睡眠に入るためには「夜の神経」である副交感神経が優位になることが大事です。その2時間にすべきことを右の表にまとめました。
【ToDo③】睡眠薬に頼らない方法
不眠症として精神科に通院し睡眠薬をもらっている人もいるでしょう。睡眠薬をやめたいという場合は、前項の「睡眠に悪い生活習慣」をすべて改善してください。1~2つの生活習慣を改善しても、さほど効果はありません。生活習慣改善を「すべて実践すること」が必要です。また、体内時計をリセットするための「朝散歩」も必須です。徹底的に生活習慣を改善すれば、睡眠障害は必ず改善します。本気で取り組んでください。
さらに学びたい人は
『SLEEP 最高の脳と身体をつくる睡眠の技術』(ショーン・スティーブンソン著、ダイヤモンド社) 難易度★★ 睡眠本の中で、私が気に入っている本が、本書です。医者や研究者が書いた本は、「科学的根拠」「機序」「原因」などが多く、説得力、信憑性がありますが、「To Do(やるべきこと)」の記載が意外と少ない。健康アドバイザーのショーン・スティーブンソンは、かなりマニアックな健康オタク、睡眠マニアで、ありとあらゆる方法を調べ、それを自分で実践して検証した結果を集めた睡眠術の百科事典です。全21章もあり、「To Do」に徹底的に特化しているのがいい。この本から、1つでも、できることを実践し、実践すれば するほど効果が出る睡眠ハック本の決定版です。 ▼著者プロフィール▼ 樺沢紫苑(かばさわ・しおん) 精神科医、作家。1965年、札幌生まれ。1991年、札幌医科大学医学部卒。2004年からシカゴのイリノイ大学に3年間留学。帰国後、樺沢心理学研究所を設立。「情報発信を通してメンタル疾患、自殺を予防する」をビジョンとし、YouTubeチャンネル「樺沢紫苑の樺チャンネル」やメルマガで累計100万人以上に精神医学や心理学、脳科学の知識・情報をわかりやすく伝える、「日本一アウトプットする精神科医」として活動している。 今回紹介したのはこちら! 『精神科医が教える ストレスフリー超大全 ―― 人生のあらゆる「悩み・不安・疲れ」をなくすためのリスト』 樺沢 紫苑 著/ダイヤモンド社