怪物級のポテンシャルも諸刃の剣? 米メディアが佐々木朗希に抱く“リアル評”「耐久性に疑問のある爆発的な若手」
去る11月9日にロッテからポスティングシステムでのメジャー移籍を容認された佐々木朗希の決断は、米球界でも大きなトピックとなっている。 【動画】日本人最速の165キロを記録!凄みを増した佐々木朗希の広島戦のピッチングの映像 今オフの米球界の移籍市場はフアン・ソトをはじめ、多くの大物選手たちがFAを宣言。投手だけに的を絞っても、ブレイク・スネル、コービン・バーンズ、マックス・フリード、ジャック・フラハティなど実力派のタレントが居並んでいる。 しかし、そんな群雄割拠の市場にあって23歳の日本人は“主役級”の注目を集めている。MLBの労使協定で決まった獲得資金が年間500万ドル(約7億2500万円)に制限され、マイナー契約のみになる“25歳ルール”の対象者である佐々木は、いわゆる「バーゲン価格」で獲得可能な“超逸材”。「令和の怪物」と評されるポテンシャルはNPB時代に証明済みで、文字通り垂涎の的となっている。 無論、懸念点はある。プロ入り5年間で1度も規定投球回を達成した経験がない佐々木に対しては、その耐久性を疑問視する声も小さくない。MLBでは中5日、もしくは中4日で先発ローテーションを回すのが常。そのタイトさに耐えられるかは数少ない不安材料なのである。 ゆえにシビアな予測も飛び交っている。米スポーツ専門局『CBS Sports』は今オフのFA人気銘柄をクローズアップする記事内で佐々木を「耐久性に疑問のある爆発的な若手右腕」と端的に紹介。「ササキはMLBに所属していないFA投手の中で最も才能がある」と特大のポテンシャルを絶賛しながらも、「怪我に悩まされ、過去2シーズンは合計33回の先発機会に留まっている」と指摘した。 すでにドジャースやヤンキース、パドレスなど有力球団による争奪戦が報じられている佐々木。タフなリーグにあって故障のリスクはどうしても付きまとうが、懸念材料を承知で、怪物を手中に収める球団はどこになるのか。交渉の進展には文字通り世界が熱視線を向けている。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]