無罪主張の元県議「妻殺害」事件の裁判 検察「金目当ての物盗り犯に見せかけるため偽装」 弁護側「妻が着ていたルームウェアから家族以外のDNA型が検出…第三者の犯行」 3つ目の論点「現場の状況・痕跡」で主張対立
■【現金が紛失 事務所内の物色?】 妻・希美さんが殺害された現場の事務所からは、机の引き出しに保管されていた手提げ金庫から一部の現金3万6900円がなくなっていました。 検察側は、それ以外の場所に物色された跡がないことから、「犯人は金庫の場所や現金が入っていることを知っていた人物である」と主張。 一方、弁護側は「まさに物盗り犯による犯行を示すもので、金庫は常に施錠されていたわけではなく、鍵も金庫を保管していたのと同じ机で保管されていたことから、第三者が現金を持ち去ることは容易である」と主張しました。 ■【現場に残されたテニスシューズの足跡】 事件後の捜査で事務所内には、土足の足跡が残されていたことがわかりました。 スポーツメーカーのテニスシューズでした。 検察側は、この足跡の靴底のデザインが丸山被告が履いていたテニスシューズのデザインと一致したと指摘。「物盗り犯を装って丸山被告が偽装工作をしたものである」と主張しました。 一方、弁護側は、「丸山被告がテニスシューズを履いていたのは10年以上前のこと」で、同じ型の靴は多く販売されていたことなどを主張。 丸山被告が「偽装工作で残したものとは、証明されていない」などと主張しました。 ■【現場に残された圧着ペンチ】 希美さんが倒れていたすぐ近くには、工具=圧着ペンチが残されていました。 検察側はこの圧着ペンチは、「酒蔵の敷地にある瓶詰工場で保管されていたもので、丸山被告が凶暴な物盗り犯の犯行らしく見せるための偽装工作をしたものだ」と主張。 一方、弁護側は「圧着ペンチが瓶詰工場から持ち込まれたものと証明はされていない」などと主張しています。 ■ 【ルームウェアのDNA】 希美さんが着ていたルームウェアからは、家族以外のDNA型が検出されていました。 弁護側は「そのDNA型が犯人のものである」と主張しています。 現場の状況・痕跡の審理は、次回6日に証人尋問が行われます。
信越放送
【関連記事】
- 「こんな国に産んでごめんね…」「こんな腐った世の中を見せずにすんで良かった…」ともに我が子を事故で亡くした母親が残した言葉…親が調べて検察を動かし中3死亡事故は最高裁の判断へ、変わらない交通事故初動捜査の問題点
- 「極刑にしてほしい…」涙で声を震わせ妻の母親が証言「娘の苦しさを味わわせたい…」【現職県議の妻殺害事件】「本当に辛かった…なんでこんなことに、頭が真っ白に」娘を失った母が怒りの訴え
- 「結婚するつもりだよ、幸せにする自信がある…」SNSやり取り公開「結婚を迫られた…」元交際相手が証言「話を聞いてくれないとストーカーになりそうだ…」と一方的に…【現職県議の妻殺害事件】
- 「子どもの数が増えて…」人口が増え続ける村…40年で人口が何と1.6倍に!給食センター新たに建設、保育園増改築…それにしてもナゼ増えている…?取材して分かった納得の理由
- 【実際の音声あり】「お客様の電話番号は本日で利用停止されます…」さらに「詳しくは1を押してください…」1を押すと…「+」がつく国際電話番号からの詐欺電話相次ぐ、出たりかけ直したりしないで…