【台風情報】非常に強い台風10号「未だに大きな予報円」で進路はどうなる?九州上陸後に四国・近畿・東海・関東・・・週末にかけて日本列島を横断予想もブレ幅大きく 海外予報機関の予想は?気象庁・アメリカ・ヨーロッパ進路予想比較【雨・風シミュレーション】
【画像で確認】日本列島を横断か 大雨・暴風シミュレーション(9月2日まで) [防災事項] 奄美地方と西日本では、一部の住家が倒壊するおそれもある猛烈な風が吹く所がある見込みです。風が強まる前に頑丈な建物の中に移動するとともに、屋内では窓から離れるなど暴風に厳重に警戒してください。また、高波に厳重に警戒し、高潮や高潮と重なり合った波浪による浸水などにも厳重に警戒してください。 奄美地方、西日本から東日本の太平洋側の地域を中心に、土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒し、落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めてください。 ■アメリカ予報機関 本州付近を進む予想がやや南寄りへ アメリカ海軍進路予想(JTWC) アメリカ海軍の進路予想では、傾向は気象庁と大きく変わりません。九州の南の海上までは北西方向へと進んできて、その後、北東よりに進路を変えて九州から四国・近畿方面へと東進する予想となっています。これまでよりやや南を通るルートへ変わっています。 ちなみにアメリカ海軍の最大風速はノット表示です(1ノット=約0.514m/s)。ただアメリカ海軍と気象庁では最大風速の定義が異なるため、気象庁の最大風速と単純に比べることはできません。(アメリカ海軍(1分平均風速)の方が、気象庁(10分平均風速)よりも大きな値となります) 【画像で確認】日本列島を横断か 大雨・暴風シミュレーション(9月2日まで) アメリカ海洋大気庁(NOAA) 台風の進路予報は「アンサンブル予報」という手法で行います。数値予報の計算に使う最初の値をわずかに変えたものを複数計算して、その平均やばらつきの程度といった統計的な情報を用いて進路を確率的に予想するものです。 アメリカ海洋大気庁のアンサンブル予報の結果をみると、九州上陸後、日本列島を東進する予想ですが、やや予想データにバラツキが大きくなってきました。進路予想が安定せずこれが気象庁の予報円が大きくなっているのもこうした予想のバラツキが反映しているとみられます。