AIで運転技術判定 高岡の高新自動車学校 搭載教習車を導入
●自動採点、講習に活用 高新自動車学校(高岡市)は1日から、AI(人工知能)を搭載した教習車で、運転技術を判定するサービスを始める。同校によると、北陸三県の自動車学校では初めて導入で、全国では12校目となる。AIが正確な走行位置を把握し、自動採点で必要な操作や改善点を示す。正規の教習には使用が認められておらず、ペーパードライバーの講習などに活用する。 【写真】AI教習の設備が導入された教習車=高岡市能町 AI教習は南福岡自動車学校(福岡県大野城市)が自動運転技術とAI技術を活用して開発した。初級、中級、上級の3コースが設定され、教習所のコースを運転する。初級コースには29のチェック項目がある。受講者は発進時の左右の確認に始まり、カーブでの速度や方向指示器の点滅させるタイミングなど、AIが100点満点からの減点方式でチェックする。脱輪など運転中に危険が発生した際は自動ブレーキが作動する。 コース走行後に採点結果や評価内容がタブレットの画面に示され、録画されており、運転の様子を振り返ることができる。当面は職員が助手席に座って受講者に助言する。 高新自動車学校の清水勇樹部長は「教官のなり手不足も導入の背景にある。将来的には受講者のみの運転練習を目指す」と話した。