「ぷちまるしぇ」で地産地消推進 奄美市笠利町で初開催 多くの来場者でにぎわう
奄美市笠利総合支所農林水産課主催の「笠利ぷちまるしぇ」が1日、鹿児島県同市笠利町の笠利農村環境改善センターであった。野菜や卵など地元産の食材を使った料理や菓子の試食・販売、お茶の試飲などのほか、地元中高生のステージなどもあり、老若男女多くの来場者でにぎわった。 昨年12月にリニューアルオープンした同館の利用促進や地産地消の推進を目的に初開催。奄美市立赤木名中学校吹奏学部の演奏や、県立大島北高校の生徒による太鼓演奏やダンス、同町佐仁の伝統野菜「佐仁ニンジン」をテーマにした探究学習の成果発表もあった。 午前10時の開場から家族連れや高齢者が続々と訪れ、60人分用意されたドーナツやカステラ、キムチなどの試食品は15分ほどでなくなった。アンケートに答えて笠利産の卵(1パックか2パック)をもらうゲームには長い列ができていた。 地元の野菜などを利用したチャプチェやキムチを購入した同町万屋の石田照子さん(69)は「地場産の野菜を購入したいが販売しているところは少ないので、こういうイベントは賛成。規模を拡大して、年に2回でも3回でも開いてほしい」と話した。 同課農政水産係の郡佐知さん(37)は、「(まるしぇを通じて)自分の住んでいる地域の食材を知って、もっともっと好きになってほしい。今後も続けたい」と話した。 ハンダマや島フダンソウなど、島の野菜の育て方が記載された資料の展示などもあった。