フィンランドが世界初の「公式絵文字」を発表
フィンランド政府は11月4日、世界初の「公式絵文字(emojis)」を発表した。フィンランド名物のサウナなど国の文化を象徴した30種類以上の絵文字で、パソコンや携帯電話で使うことができる。12月1日からダウンロードが可能という。 フィンランド政府公式絵文字(emojis)は、国際的に知られたフィンランドの姿や、フィンランドに関係する重要な事象などを表したもの。フィンランド外務省のペトラ・シーマン課長(パブリック・ディプロマシー担当)は、「若者によく使われている絵文字(emojis)は、テキストメッセージの発明と同じように、コミュニケーションを革命的に変えました。絵文字は、言葉よりも視覚的にコミュニケーションすることに使われおり、このことはフィンランド人に合っています」とコメントしている。
絵文字には、サウナをする男女や、「壊れない」という意味の絵文字として「Nokia3310(フィンランド企業ノキアが出した携帯電話)」、髪を振り乱して踊るヘビメタファン「ヘッドバンガー」など30種類以上が含まれている。12月1日から、各アプリストアで無料でダウンロードが可能だ。 シーマン課長は、「このフィンランド絵文字は、冗談めいたアプローチとして作られましたが、この絵文字によって、フィンランドの目立った特徴だけではなく、例えば無邪気な正直さといった我々の強みも伝えたい」と制作意図を説明した。 絵文字は日本で誕生し、若者の間で携帯電話でのやりとりに使われていたが、2000年代に入りスマートフォンとソーシャルメディアの普及とともに世界中に広まり、「新しいコミュニケーションの手法」として注目を集めている。 (中野宏一/THE EAST TIMES)