ブラジルで老朽化した橋が崩落 硫酸を積んだトラック転落 日本も対策の遅れ
ブラジルで突如橋が崩落し、硫酸を積んでいたトラックが川に転落しました。日本でも老朽化した橋が問題となっています。 【画像】突然の音と水煙が立ちのぼる 老朽化した橋の危険性
■建設から60年経過の橋が崩落
男性が橋を撮影していたところ、突然、激しい音とともに亀裂が入った道路。その先には大型トラックが止まっているのが見えます。撮影者たちが急いで川岸に向かうと、巨大な水煙が立ちのぼっていました。 ブラジル北部で22日、突如崩落した橋。現地メディアによると、トラックや乗用車など8台の車両が川に転落して、少なくとも3人が死亡、十数人が行方不明になっています。 硫酸を運んでいたトラックが川に転落していたため、捜索は一時中断。24日になってようやく再開されました。 崩落した橋は全長533メートルで、建設から60年以上経過していました。
■日本でも問題 高度経済成長期に建設された橋
偶然、崩落した瞬間を撮影していたのは、老朽化した橋の危険性を訴える地元の市議会議員でした。 橋の老朽化については、高度経済成長期に建設された橋が多い日本でも問題となっています。 5年に一度行われる点検の結果、今年3月末時点で修繕や撤去など「5年以内に措置を講ずべき」と判定された橋は全国でおよそ6万6000カ所もあります。 そのうち国と高速道路会社が管理する橋は100%対策が始まっている一方、地方自治体が管理する橋は5年経過していても17%が着手されていません。その数は、およそ1万カ所にのぼります。 国土交通省は補助制度などで自治体を支援していく方針です。 (「グッド!モーニング」2024年12月25日放送分より)
テレビ朝日