【2024夏の甲子園】関東第一と京都国際 悲願の初優勝を手にするのはどちらか/決勝の見どころ
7日に開幕した第106回全国高等学校野球選手権大会(夏の甲子園)。大会14日目は関東第一と京都国際の決勝戦が行われる。両チームとも初優勝を懸け決戦に挑む。 ■決勝 関東第一(東東京) - 京都国際(京都) 関東第一は崩れない継投と堅守が持ち味。象徴的だったのが神村学園との準決勝。甲子園初先発となった大後武尊が5回1失点と試合の流れを作り、坂井遼と畠中鉄心の2枚看板だけではない層の厚さを証明した。そして、9回表一打逆転のピンチではセンター飛田優悟からの「神バックホーム」が炸裂。練習に裏打ちされた予測力と判断力から生まれたビッグプレーで決勝進出を決めた。少ないチャンスを逃さず、最後まで守り抜く全員野球の強さを証明し、1995年帝京以来29年ぶりに深紅の大優勝旗を東東京にもたらせるか。 京都国際も自慢の投手陣の出来の良さが今大会光っており、5試合のうち3試合を無失点で切り抜けている。その立役者は2年生の西村一毅。今大会は23イニング連続無失点中と圧巻のパフォーマンスを披露しており、エース・中崎琉生が立ち上がりを攻められた準決勝では5回無失点の好救援でチームの逆転勝利を呼び込んだ。打線も1試合平均4.4得点と、大量得点の試合が少ない今大会においては高値で安定している。上位打線の金本祐伍、三谷誠弥、沢田遥斗、藤本陽毅らがいずれも4割を超える出塁率でチャンスメイクに大きく貢献している。総合力の高さで京都勢68年ぶりの夏の甲子園優勝を目指す。 ▼関東第一 今大会の戦績 準決勝 神村学園 1-2 関東第一 準々決勝 関東第一 2-1 東海大相模 3回戦 明徳義塾 2-3 関東第一 2回戦 北陸 1-7 関東第一 ▼京都国際 今大会の戦績 準決勝 京都国際 3-2 青森山田 準々決勝 京都国際 4-0 智弁学園 3回戦 京都国際 4-0 西日本短大付 2回戦 京都国際 4-0 新潟産大付 1回戦 京都国際 7-3 札幌日大
週刊ベースボール