島津家32代当主の島津修久氏死去、86歳…昨年の薩摩藩士慰霊祭で「偉業を青少年の道しるべに」
島津家32代当主で、島津興業会長の島津修久(しまづ・のぶひさ)氏が昨年12月31日、急性肺炎のため、鹿児島市内の病院で死去した。86歳だった。葬儀は近親者で済ませた。喪主は長男で同社社長の忠裕氏。2月4日午後1時から、鹿児島市の城山ホテル鹿児島でお別れの会を開く。
中央大法学部を卒業後、1966年に島津興業に入社。90年に社長に就任し、2001年から会長。第11代薩摩藩主・島津斉彬をまつる照国神社の宮司を務め、鹿児島経済同友会代表幹事、鹿児島県公安委員長などを歴任した。
江戸時代に木曽川などの治水工事に携わった薩摩藩士らをしのぶ県薩摩義士顕彰会の会長も務め、毎年5月に鹿児島市の平田公園で開かれる慰霊祭に出席していた。
車いすで参加した昨年5月25日の慰霊祭では「義士の偉業を青少年の道しるべとして継承し、ゆかりの深い方々と友好の絆を深めることを誓います」と慰霊の言葉を述べていた。