FRBが警戒強める、労働市場の勢いに減退の兆し-経済に影響も
ゴールドマン・サックス・グループのチーフエコノミスト、ジャン・ハッチウス氏は最近のリポートで、米労働市場が「変曲点」に立っており、労働需要がさらに軟化すれば求人だけでなく雇用にも打撃を与える段階にあると指摘している。
またサンフランシスコ連銀のデーリー総裁は6月24日の講演で、「今後労働市場が減速すれば、企業は求人のみならず実際に雇用を調整する必要が出てくるため、失業率の上昇につながる可能性がある」と指摘。「現時点で、われわれが直面するリスクはインフレだけではない」と述べた。
7月2日に発表された5月の求人件数は予想外に増加した。5日には6月の米雇用統計が発表され、労働市場の方向性に関してより多くの手掛かりが得られる見通しだ。
原題:Fed Is on Alert Amid Signs the US Job Market Is Losing Steam(抜粋)
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Jonnelle Marte, Steve Matthews