【皐月賞】女傑ウオッカ級のポテンシャル!?「牝馬レガレイラ」は本当に買えるのか
今年の皐月賞(G1、中山芝2000m)で最も注目を集めそうなのが、牡馬の強豪に混じり紅一点での参戦となるレガレイラでしょう。 前走で皐月賞と同舞台のG1ホープフルSを直線豪快に差し切り。今回は距離適性を考慮して牝馬同士の桜花賞には向かわず、牡馬クラシック初戦の皐月賞へ使ってきました。 そこで今回は「レガレイラは本当に買えるのか?」を徹底検証。2000年以降に皐月賞へ出走した『牝馬』の成績を調べたところ、衝撃の傾向が浮かび上がってきました! ▼皐月賞の牝馬成績 [0-0-0-2]複勝率0% 17年 7着 ファンディーナ(1人気) →前走フラワーC(G3)1着 14年11着 バウンスシャッセ(12人気) →前走フラワーC(G3)1着 【参考】日本ダービーの牝馬成績 [1-0-0-2]勝率33.3% 21年 5着 サトノレイナス(2人気) →桜花賞(G1)2着、阪神JF(G1)2着 14年12着 レッドリヴェール(4人気) →桜花賞(G1)2着、阪神JF(G1)1着 07年 1着 ウオッカ(3人気) →桜花賞(G1)2着、阪神JF(G1)1着 驚くべきことに牝馬が皐月賞に出走したのは、2000年以降ではたった2頭のみ。2017年には当時3戦3勝で1番人気に支持されたファンディーナが7着に敗れるなど、1頭も馬券に絡んだ馬はいません。 ただ、上記で紹介した2頭はどちらも牝馬限定G3フラワーCしかオープン実績がなく、牡馬混合G1ホープフルS勝ち馬レガレイラと同列に扱うことはできないでしょう。 そこで皐月賞と同じく3歳牡馬クラシックG1、日本ダービー(東京優駿)に出走した牝馬の成績をチェック。該当馬3頭は例外なく牝馬限定G1桜花賞or阪神ジュベナイルF1・2着馬ながら、勝ったのは2007年のウオッカ1頭のみという結果となりました。 上記考察から浮かび上がってきたのは、牝馬が牡馬クラシックG1を勝利するには「ウオッカ級のポテンシャルが必要」ということ。後にジャパンC、天皇賞・秋などG1競走を7勝する女傑でもなければ通用しておらず、この壁はレガレイラにとって大きな試練となります。 以上のことからレガレイラの好走確率は、2000年以降の皐月賞及び日本ダービーに出走した牝馬5頭の成績[1-0-0-4]より『20%』としました。とはいえ牡馬混合G1ホープフルSを制して臨む牝馬の前例は無く、過去の厳しい傾向を打ち破り皐月賞馬に輝いても決して驚けませんよ!
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