育児生活が10年を超えるころ、気が付くと家族関係がギクシャク!? 原因と対策は?
小学校時代は大変な部分を主に母親が担っていることが多いです。 配られたプリントを確認する、必要なものを準備する、宿題を管理する、日中に保護者会に参加する、PTA活動をするなど、夫婦でないと物理的に乗り切れないとは言い切れないかもしれませんが、やはり大変です。 その負担や不満が大きくなった時に、「どうして私ばっかり」となり、夫婦の中でギクシャクしていくのではないかと思います。 もちろん、子どもと積極的に関わりたいと考えている父親も多いです。ですが、小学校は基本的に平日の日中に行事や保護者会、PTA活動が行われることが多いため、仕事を休む必要があります。 少しずつ状況は変わっていますが、今の日本の会社では、父親が休んで学校のことに関わりにくいという状況はあるといえるでしょう。そうなるとなかなかできないということも多いのではないでしょうか。
子どもは成長し、変化していくということを理解して
――そのような夫婦間・親子間のギクシャクはどう改善すればいいのでしょうか? 前提として、子どもは成長し、変化していくものであるということを理解してください。そして、今何が好きなのか、学校でどんなふうに過ごしているのか、友人はどんな子なのかなど、子どもに対して興味・関心を持ち、それを家族で共有することが大切です。 高学年になると、個人差はありますが、第二次性徴期に入ったり、思春期の入り口やど真ん中に入ってきたりして、普段から子どもと意識してかかわっていたとしても扱いにくい時期です。 勉強も難しくなり、住んでいる地域によっては中学受験に向かっていくなど、子どもと親は社会的な大きなタイミングにさらされます。そんなとき、子どもとその周りを取り巻く環境の変化に、父親または母親だけが興味・関心を持たずにいると、夫婦関係、親子関係はズレてしまうことが多いです。 毎日根掘り葉掘り子どもから聞き出す必要はありませんが、やり取りを続けることで、子どもも「私に興味・関心を持ってくれているのだな」「大切に思ってくれているのだな」と実感してくれるのではないかと思います。さらに言えば、父親・母親もお互いに興味・関心を持てるようにできるといいですね。