■明治大学で法律の勉強も！

伊藤沙莉

　4月1日から放送がスタートする第110作目となる連続テレビ小説『虎に翼』で、ヒロイン・猪爪寅子を演じる伊藤沙莉。子役時代からキャリアを重ね、満を持しての朝ドラ主演を果たす伊藤が、撮影開始から半年が経過した今の心境や、作品に懸ける思いなどを語った。 【写真】ヒロイン寅子を活き活きと演じる伊藤沙莉 　日本初となる女性弁護士で、後に裁判官、そして女性初の裁判所長になった三淵嘉子さんをモデルに、一人の女性の実話に基づく骨太なストーリーが展開する本作。伊藤は主人公・猪爪寅子を演じる。 　本作の出演が決まった際、大きな反響があったという伊藤。「やっぱり朝ドラってすごく幅広い層に愛されている番組なので、情報が解禁になったときも、多くの方に声を掛けていただきました。しかも（1996年放送の）『ひまわり』以来となる法律もので、若い子にもなじみがないと思うので、それがどのように伝わっていくのかがとても楽しみでした」と期待に胸を膨らませていたという。 　クランクインは2023年9月28日。撮影前から朝ドラ経験者に「大変だよ」と伝え聞いていたというが、伊藤は「もちろん大変なところもありますが、みんなで考えてやっていく時間はとても有意義で楽しい日々です」と充実した撮影が続いている。 　制作発表会見の際、伊藤は演じる寅子について「人間らしく描かれているといいな」と話していたが、「寅子は法律家を目指す人物ですごく視野が広いのですが、正解ばかりを叩き出さないのがいい。ちゃんと人間臭いところがあり、一つのことを導き出すまで、試行錯誤する。そんなところが魅力です」と語る。 　法曹界を志す主人公。伊藤は「たくさん本と資料をいただいて読みました」と語ると、「明治大学の授業を何回か受けさせてもらいました。私は大学に通ったことがなかったので、めっちゃ楽しかった。でも法律の歴史を勉強すればするほど、寅子が『何で？』と思う気持ちが分かりました。いまは当たり前にある法律も、当時は全然違った。しっかりと歴史のなかで、勝ち取ってきた権利もあるんだな…と。寅子が悶々としていたことを理解できてよかった」と有意義な準備ができたことを明かしていた。