値千金の同点弾でチームの勝利に貢献した木村誠二。ゴール場面は「ちゃんとスペースにボールが来れば触れる感覚はあった」|AFC U23アジアカップ
【サッカーU-23日本代表・ニュース】U-23日本代表は26日、AFC U23アジアカップ準々決勝でU-23カタール代表と対戦し、4-2で勝利した。試合後、値千金の同点弾を奪った木村誠二が勝利に終わったカタール戦を振り返った。
パリ五輪の出場権をかけたAFC U-23アジアカップに臨んでいる若き日本代表は、準々決勝で開催国のカタールと対戦した。 キーポイントになったのは67分だった。日本は前半のうちに数的優位になったものの、後半に入って逆転弾を献上。状況的には優位なはずなのに、苦しい展開に追い込まれていた。しかし、UAE戦でもゴールを奪った木村がチームに大きなものをもたらす。左サイドのCK、山本理仁の蹴ったボールが中央に送られると、木村が打点の高いヘディングシュート。これがゴール左に決まり、日本が試合を振り出しに戻した。 「相手のゾーンの守備もそんなにタイトな感じではなくて、人よりもボールにという感じだった。ちゃんとスペースにボールが来れば触れる感覚はありましたし、理仁がだいぶいいボールを入れてくれた。また理仁からの得点ですけど、本当にいいところにボールが来て、いい触り方ができたと思います」 このゴールで追いついた日本は、粘り強い戦いを続け、最終的に延長に入って2つのゴールを奪って勝利。カタールを破り、準決勝へと駒を進めた。試合を通して安定感あるパフォーマンスを見せた木村は、「10人を相手に後半1点取られて先行される状況はチームとしてよくないですし、その流れをセットプレーでまた作られてしまったのは反省すべき点」としつつ、「その後しっかり流れを取り戻して、しっかり120分戦って勝ち切ったというのは評価していい」と語り、チーム全体の戦い方に手応えを示した。 また、ゲーム終盤は「本当にセットプレーでやられるのが一番、心に来るというか、その後の展開の流れを悪くしてしまうので、セットプレーを作らせないというのが大事だった」と守備面で気にしていたことを説明。「ペナルティーエリア周りでは不用意なファウルをしない。高い位置なら全然奪いに行ってファウルをもらってもいいけど、そういうところはみんなで確認してやっていた」とし、難しい展開の中でも失点のリスクを抑えられたことが勝利につながったと話している。 セットプレーで失点が続いていることについては「もう一度、全員でしっかり確認する必要がある」と語った木村。次の試合まで中3日。チームでさらに強固なディフェンスを作れるか注目だ。
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