アンチェロッティ、バロンドール最有力候補とも報じられるヴィニシウスについて…「受賞にとても近い。獲得できると思う」 | ラ・リーガ
11日のラ・リーガ第35節、レアル・マドリードは敵地ロス・カルメネスでのグラナダ戦に臨む。前日会見に出席したカルロ・アンチェロッティ監督は、チャンピオンズリーグ(CL)決勝に向けた準備のためにも大切な一戦になるとの見解を述べた。 前節に2シーズンぶり通算36回目のラ・リーガ優勝を果たし、さらにミッドウィークにはバイエルンを下してこちらも2シーズンぶりのCL決勝進出を決めたレアル・マドリード。アンチェロッティ監督はこのグラナダ戦を、選手たちの調子を維持するために役立てる考えだ。 「明日の試合、私たちはライバルと大会に敬意を払わなくてはならない。こういった試合は決勝への準備のために役立つ。ローテーションは行うが、全員プレーさせるよ」 アンチェロッティ監督はまた、バイエルン・ミュンヘンとのセカンドレグで衝撃的なパフォーマンスを見せたFWヴィニシウス・ジュニオールについても言及。パリ・サンジェルマンFWキリアン・エンバペやバイエルンFWハリー・ケインがCLで姿を消した現在、スペインメディアなどはブラジル代表FWがバロンドールに最も近い存在との見解を示している。 「マドリードに戻ってきたとき、彼のプレーはテレビでしか見たことがなかったが、凄まじい才能の持ち主だと思ったよ。この目で実際にプレーを見ても素晴らしかったし、彼みたいな才能ある選手がいれば、その周囲は多くのものを勝ち取ることができる。マークを外す動き、そして決定力……彼は日々にわたって素晴らしい努力を見せている。練習や試合では、本当に集中しているしね。彼はとても真面目なプロフェッショナルで、今のような成功をつかむにふさわしいんだ」 「彼は世界最高の選手の一人に入っている。タイミングによるが、今は“ヴィニシウスの時”と言えるだろうね。彼は私たちのCL決勝進出、ラ・リーガ優勝に貢献してくれた。しかし、私はほかの選手たちのことも忘れたくない。現在は、(CL決勝が行われる)6月1日までは“レアル・マドリードの時”だ。その後のことは分からないし、“ドルトムントの時”になるのかもしれないがね」 「ヴィニシウスのバロンドール受賞? 今日、受賞者が決まるわけでもないじゃないか……。しかしヴィニシウスは素晴らしいことを成し遂げている。あとCL決勝とコパ・アメリカを残しているが、しかし受賞にとても近いと思う。獲得可能だと思っているよ」 その一方で、レアル・マドリードとMFトニ・クロースの契約延長について問われると、次のように返答した。 「バイエルン戦の前に考えたんだ。グラナダ戦の前に未来について話そうとね……。しかし運悪く、私たちはバイエルンに勝ってしまった。まあCL決勝の後まで待とうじゃないか」