新型iPhoneのうわさまとめ
去る6月、アップルは毎年恒例の「WWDC(Worldwide Developers Conference=世界開発者会議)」という同社主催の大規模イベントで、最新版の基本ソフト「iOS7」を発表しました。「iOS6」からデザインや利便性が大幅に刷新され、大きな話題を呼んだいっぽう、期待されていた新型iPhone関連の発表はありませんでした。そのため、新型iPhoneをめぐって、ネット上でさまざまな情報が飛び交っています。あくまで、うわさ・憶測・希望的観測といったお話ですが、そんな新型iPhoneの情報をまとめてみましょう。
新型iPhoneはマイナーチェンジ?
まず新型iPhoneの名称は、現行の「iPhone 5」から数字をひとつあげた「iPhone 6」ではなく、「iPhone 5S」となる模様です。ディスプレイサイズが大きくなるという予測もありましたが、「S」付きのモデルということで、見た目が大幅に変わる可能性は低いと見られています。 OSはWWDCでお披露目されたiOS7がプリインストールされる見込み。iOS7には「iOS・イン・ザ・カー」という車載ディスプレイにiPhoneの画面を表示する機能や、App StoreにGPSを連動させて「現在地における人気アプリランキング」をチェックできる機能など、iPhoneの利用シーンが広がるアイデアが随所に採用されています。 話題になっているのが、指紋認証センサーを実装するかどうかです。指紋認証センサーはセキュティにおいて、強固さと手軽さという2つの相反するメリットを同時に実現する技術ですが、モバイルデバイスへの実装は技術的な問題から、これまで多くのメーカーが見送ってきました。もし、実装するのであれば、アップルがどのようなアイデアをもって指紋認証センサーを活かすのか、非常に興味深いところです。 ディスプレイはシャープ自慢のIGZOが採用されるという見方が多いようです。IGZOのメリットのひとつに省電力が挙げられますが、バッテリーの保ちが改善されるとうれしいですね。もちろん、タッチ感度や画質の向上も期待できるでしょう。 プロセッサについては、iPhone 5と同じ「A6」が搭載されるなら、少なくともクロック周波数の強化が大前提になるはずです。いっぽうで、ネット上では「流出画像」とされるちょっと怪しげな実機写真や、「iOS 7 のファイルから、次期プロセッサに関する記述が発見された」とする情報から、次期プロセッサの「A7」が搭載されるとのうわさも根強く残っています。 カメラ機能は現行の800万画素から、一気に1200万画素まで画素数が増えるという予測も。あわせてLEDフラッシュの数も増え、撮影機能が大幅に高まるのでは……との情報もあります。カメラ機能の性能アップは、これまでも新製品のお約束になっていたので期待できますね。 そして気になる発売日。先日、アメリカのハイテク系情報サイト「オール・シングズ・デジタル」が、「iPhoneの新型機種が9月10日に発表される見通し」と報じました。この情報が正しければ、9月下旬から10月あたりには実機を手に入れることができると思われます。