毒キノコを鉄板焼き、8人食中毒 山から持ち込み、飲食店が営業停止
徳島県安全衛生課は20日、62~83歳の男女8人が阿南市の飲食店で毒キノコの「ツキヨタケ」を食べて食中毒になったと発表した。8人は嘔吐(おうと)や下痢などの症状を訴えているが、いずれも快方に向かっているという。 【写真】都市部にも生える毒キノコ、死に至る危険も 簡単な見分け方は無し 同課によると、18日午後5時ごろ、8人は飲食店で鉄板焼きにしたキノコを食べ、同日夜に吐き気や下痢などの症状が出たという。8人のうち1人が県内の山で採ってきたキノコを飲食店に持ちこみ、調理を依頼したという。 19日午前、医療機関から阿南保健所に報告があり、店に残っていたキノコを調べたところツキヨタケと判明した。同保健所は食中毒として同店を20日から7日間の営業停止処分とした。 ツキヨタケはムキタケと似ており、それと勘違いした可能性があるとし、県は食用と確実に判断できないキノコは採ったり食べたりしないように呼びかけている。(和田翔太)
朝日新聞社