1月の定時到着率、ANA・JALがトップ10に 首位はイベリア航空=英Cirium調査
英国のデータ分析会社「シリウム(Cirium)」が公表した2024年1月の航空会社別の定時到着率によると、運航規模の大きな航空会社を示す「グローバル(全世界)」部門はスペインのイベリア航空(IBE/IB)がトップだった。日本勢は2022年11月から1年3カ月連続で首位を逃した。 航空会社別のデータでは「アジア太平洋」と「北米」「欧州」「中南米」「中東・アフリカ」の5地域別に集計。便数や提供座席など運航規模が大きく、アジアや欧州、北米など3地域以上に就航する航空会社を「グローバル」とし、定刻に対して15分未満の遅延を「定時到着」と定義する。 このほか、単一機材で運航している航空会社など、LCC(低コスト航空会社)各社を中心として「LCC」に分類。LCCの区分は、国連の専門機関ICAO(国際民間航空機関)のカテゴリーに準拠した。 全世界の航空会社を対象にした「グローバル」部門は、イベリア航空が1位を獲得。定時到着率は87.29%、運航便数は1万4152便、運航の完了・達成率を示す「コンプリーションファクター」は96.74%だった。 2位はカタール航空(QTR/QR)で定時到着率が84.92%、3位はサウジアラビア国営のサウディア(前サウジアラビア航空、SVA/SV)の84.48%だった。日本勢は、全日本空輸(ANA/NH)が81.52%で6位。日本航空(JAL/JL、9201)は79.83%で9位だった。 地域ごとのうち、アジア太平洋はフィリピン航空(PAL/PR)が1位を獲得。定時到着率は86.85%だった。2位はエアアジア(AXM/AK)で83.98%、3位はベトナム航空(HVN/VN)で83.85%だった。 LCC部門の1位は南アフリカのサフエアー(SFR/FA)で、定時到着率は94.59%。日本勢はジェットスター・ジャパン(JJP/GK)が80.55%で10位にランクインした。
Yusuke KOHASE