富士スピードウェイ サーキット内にキャンプ場、今秋開業予定 マシンの迫力、夜の星空楽しんで
小山町の富士スピードウェイと施設周辺の開発を担う富士モータースポーツフォレスト、キャンプ場企画・運営の「アールプロジェクト」(千葉県)は24日、同サーキットのコース内側にアウトドア宿泊施設を開設する計画を発表した。今秋の開業を目指す。最高ランクの認定を受けるサーキット内にキャンプ場が常設されるのは世界初という。 名物の高速コーナー「100R」の内側約2万平方メートルの敷地に、キャンプサイト36区画を設ける。林間の電源付きオートキャンプサイトに加え、ドッグラン併設サイト、宿泊棟に改装した1970年製のトレーラー「エアストリーム」と観覧デッキを併設したサイトなどを用意し、幅広い客層に対応。富士山を望むロケーションで昼間は高速で駆け抜けるレーシングカーの迫力を堪能し、夜は静けさと星空で心を癒やす唯一無二の非日常体験ができる。 施設名は「RECAMP 富士スピードウェイ」。トヨタグループが推進する富士モータースポーツフォレスト・プロジェクトの一環で、全国で約20施設がある「RECAMP」ブランドの拠点の一つとして開業する。レースなどのイベント開催時以外でも通年で利用可能。現在は地盤の整備が終了し、設備の工事を進めている段階。夏に予約受け付けを開始する予定で、価格は検討中という。 サーキット場はモータースポーツファン以外が気軽に近づきにくいという課題を抱えてきた。富士スピードウェイプロジェクト統括部の遠田兼人主査(40)は「モータースポーツとアウトドアの親和性は高い」と指摘。「まずはキャンプ場として足を踏み入れ、富士スピードウェイやモータースポーツに興味を持ってもらえたら」と狙いを語る。
静岡新聞社