<大リーグ>金河成、李政厚との再会は不発…移籍先に関心
韓国でチームメートだった金河成(キム・ハソン、29)と李政厚(イ・ジョンフ、26)のメジャーリーグでの再会は不発となった。 米メディアは9日、サンフランシスコ・ジャイアンツが自由契約選手(FA)遊撃手ウィリー・アダメスとの契約に合意したと発表した。契約規模は1億8200万ドル(約275億円)。バスター・ポージーが2013年に契約した球団最高額(9年、1億6700万ドル)を超える金額だ。 アダメスはこの冬、FA内野手の「最大魚」として注目されていた。2018年にタンパベイ・レイズでメジャー舞台にデビューして以来7シーズンで通算150本塁打と長打力を備えた遊撃手であるからだ。今季ミルウォーキー・ブリュワーズでは打率2割5分1厘、32本塁打、112打点、OPS(長打率+出塁率)0.793をマークした。遊撃手の補強を望んでいた数球団が競争し、サンフランシスコが契約に成功した。 サンフランシスコはこの冬にFA資格を取得した金河成の移籍先にも挙がっていた。キウム・ヒーローズ時代のチームメートの李政厚がいるため、両選手がまた同僚になるかに関心が集まった。しかしアダメスのサンフランシスコ移籍が決まり、再会の可能性は大きく低下した。 金河成の選択肢は一つ消えたが、他球団の関心はさらに高まる見込みだ。球団関係者とエージェントが会うウィンターミーティングが10日(日本時間)に始まるからだ。 有力な移籍先にはデトロイト・タイガーズが挙げられる。MLBドットコムは9日、ウィンターミーティングで各球団が補強を望むポジションを紹介し、デトロイトが内野左側(三塁手、遊撃手)の補強を希望していると伝えた。金河成は両ポジションともこなせる選手だ。MLBドットコムは「デトロイトがアレックス・ブレグマン、金河成などに関心を見せている」と伝えた。 デトロイトには検証された遊撃手がいない。今年デビューした新人トレイ・スウィーニーが後半に主に出場したが、打率2割1分8厘、4本塁打、17打点に終わった。三塁手のジェイス・ヤンも8月にデビューした新鋭だ。両選手ともに左打者であり、右打者の金河成が魅力的だ。 ニューヨーク・ヤンキース、フィラデルフィア・フィリーズ、ボストン・レッドソックス、LAドジャースも金河成の移籍先候補に挙がる。フアン・ソトを逃したヤンキースとボストン、ドジャースが金河成獲得に積極的に動く可能性がある。 契約期間は不透明だ。MLBトレードルーマードットコムは「金河成は契約規模を予想するのが難しいFAだ。エージェントのスコット・ボーラスは来年4月末に復帰すると話したが、サンディエゴのAJプレラーGMは7月まで復帰できない可能性を憂慮する」と伝えた。長期契約より短期契約の可能性が高いという見方が出る理由だ。