【速報】ラピダスへの政府出資「1000億円」 来年度予算案に
政府が次世代半導体の量産を目指すラピダスに対し1000億円を出資することを決めたことがテレビ東京の取材でわかった。来年度予算案をめぐり武藤経済産業大臣が加藤財務大臣と閣僚折衝に臨み、次世代半導体の量産化支援の強化を訴え、了承された。27日に閣議決定する方針だ。 経産省は来年度予算案に「AI・半導体」分野で3328億円を計上する。ラピダスへの政府出資1000億円のほかに、省エネ半導体などの先端半導体の設計拠点の整備やAI開発などの補助費を措置する。AI・半導体分野には今年度の補正予算案ですでに1兆5000億円を計上しているので、本予算では抑制的な内容となった。 ラピダスへの政府出資は、経産省が所管するIPA=情報処理推進機構が担う。サイバーセキュリティやデジタル基盤整備で官民連携のハブとして機能するIPAをラピダスの”株主”にすることで、幅広いデジタルの知見をラピダスの事業に反映させる狙いもある。 ラピダスの支援には1000億円の政府出資のほかに、民間からの資金調達の呼び水として政府による債務保証や税制優遇などを検討しており、関連法案を来年度の通常国会に提出する予定だ。