カヨデ、カサデイ、パフンディ、そして16歳の逸材カマルダ EUROで屈辱味わったアズーリの“2年後”はどうなる
若手の成長を促せるかがカギ
EURO2024ではベスト16でスイス代表に完敗を喫したイタリア代表。2026ワールドカップへ向けて改善点は数多くあるが、2年後へどうチームを強化していくべきなのか。 『Football Italia』は今後のアズーリで主力になるべき選手をリストアップしているが、センターバックは今大会も主力として戦ったアレッサンドロ・バストーニ(25)とリッカルド・カラフィオーリ(22)で問題ない。カラフィオーリは今大会で大きく評価を伸ばしており、ビッグクラブへのステップアップも近い。ここからの成長にさらなる期待がかかる。 さらに怪我で今大会を欠場したアタランタDFジョルジョ・スカルビーニもいる。20歳ながら実力は申し分なく、ナポリへの移籍が決まった25歳のDFアレッサンドロ・ボンジョルノを含め、センターバックのピースは揃っている。 右のサイドバックでは今大会もベンチ入りしていたトリノDFラウル・ベッラノーヴァ(24)、フィオレンティーナDFマイケル・カヨデ(20)、左には怪我でEUROを欠場したトッテナムDFデスティニー・ウドジェ(21)がいる。今大会も主力だったインテルDFフェデリコ・ディマルコ(26)を含め、サイドバックもまずまずの構成だ。 中盤では昨年行われたU-20ワールドカップで準優勝の成績を残し、MFながら7ゴールを挙げたMFチェーザレ・カサデイ(21)の成長が期待されている。2022年にはインテルからチェルシーへ移籍し、昨季前半はレスター・シティにレンタル移籍していた。チェルシーで活躍できれば、アズーリ主力への道も見えてくる。 ニコロ・バレッラは今後も中盤のリーダーであり続けるはずで、バレッラをサポートするカサデイのような若手を育てたいところ。ジョルジーニョやブライアン・クリスタンテといった選手から世代交代するタイミングだ。 前線では、ミランのU-19カテゴリーでも33戦10ゴールと結果を出している16歳の逸材フランチェスコ・カマルダに期待がかかる。まだ2年後のワールドカップを目指すには早すぎるかもしれないが、ユース年代でゴールを量産するカマルダをイタリアサッカー界は何としても育て上げなければならない。 同メディアは安易にレンタル移籍させるのではなく、ミランで積極的にチャンスを与えていくべきとの考えを示している。イタリアは前述のカサデイ世代がU-20ワールドカップ準優勝、昨年のU-19欧州選手権では優勝を果たすなど、若手が結果を出している。問題はセリエAの各クラブが彼ら若手を成長させるかどうかで、そこが1つの課題だ。 例えば18歳のFWシモーネ・パフンディだ。準優勝した昨年のU-20ワールドカップでもパフンディは主力だったが、昨季はレンタル移籍したスイスのローザンヌ・スポルトでリーグ戦17試合で1ゴールと苦戦した。ここまで育成プランがスムーズに進んでいるとは言い難い状況で、育成での躓きは避けたい。 彼ら若い世代が2年後のワールドカップを目指すアズーリに絡んでくれば面白いが、この2年でどこまで成長できるのか。
構成/ザ・ワールド編集部