駐屯地工事、差し止め認めず 佐賀、陸自オスプレイ配備へ
陸上自衛隊の輸送機V22オスプレイの佐賀空港への配備に向けた駐屯地建設工事により、土地の所有権が侵害されているとして、ノリ漁師らが工事差し止めを求めた仮処分で、佐賀地裁(三井教匡裁判長)は21日、差し止めを認めない決定をした。工事が進む土地の所有権が国に移っているかどうかが争点だった。 防衛省は昨年5月、漁協と売買契約を結び、6月に着工した。オスプレイは2025年7月を期限に木更津駐屯地(千葉県)に暫定配備。新駐屯地には17機を配備する計画だ。 地権者でつくる協議会は、臨時総会で3分の2以上の賛成を得たとして売却を決定。申立人側は、地権者全員の合意が必要だと主張していた。