乃木坂46、再び動き出したアジア進出 4年ぶり海外公演の架け橋となる香港出身メンバー 黒見明香の存在
乃木坂46が、6月28日に香港で単独ライブを開催する。グループが海外でライブを行うのは、2020年1月の台湾・台北アリーナでの単独公演以来、およそ4年ぶり。香港でのライブは約6年前に遡る。 【写真】今年新成人を迎えた黒見明香(写真上段右から二番目) 乃木坂46は2014年の海外イベント初出演を機に、積極的に海外、特にアジア進出を試みてきたグループだ。乃木坂46は2017年に初の東京ドーム公演を成功に収め、その先に見えたもうひとつの夢が海外公演だった。公式YouTubeチャンネルにダイジェスト版がアップされている『乃木坂46 meets Asia!~Singapore ver.~』(MUSIC ON! TV)のなかで、当時の海外進出の様子が収められている。2018年には「乃木坂46公式HPの多言語化」として、日本語・英語・中国語(簡体字/繁体字)・韓国語・インドネシア語・マレー語・タイ語の7言語への対応を開始。同年12月には中国の上海メルセデス・ベンツアリーナで初の海外単独公演を、2019年1月には台北アリーナにて台湾単独公演を開催。先述しているように、台湾では2年連続で単独公演を行っている。ほかにもアートワーク展『乃木坂46 Artworks だいたいぜんぶ展 Extra』と『乃木坂46版 ミュージカル「美少女戦士セーラームーン」2019』が上海で上演されるなど、中華圏への進出は加速していったが、それもコロナ禍の影響でストップしてしまった。だが、コロナ禍から生まれた「オンラインミート&グリート」には日本と海外の距離をゼロにした側面もある。微博(Weibo)をはじめとした中国のSNSからの発信も中華圏のファンの心を掴んだままにしたひとつの理由とも言えるだろう。 台湾映画『あの頃、君を追いかけた』の日本リメイク版のヒロインを務め、個人にてWeiboアカウントを持つ卒業生の齋藤飛鳥は現地でも高い人気を誇っていたが、この4年間で齋藤だけでなく、1期生、2期生が卒業。坂道研修生から配属されたいわゆる新4期生メンバー、さらに5期生にとっては、今回が初の海外公演となる。出演メンバーは35thシングル『チャンスは平等』の選抜メンバーが中心だが、ひとりアンダーメンバーから選出されているのが、黒見明香である。 彼女は香港生まれの東京出身メンバー。弓木奈於と同じ新4期生にあたり、今回が念願の凱旋公演となる。『乃木坂工事中』(テレビ東京系)初登場時にも中国語で自己紹介をしたほか、香港の英雄であるブルース・リーをリスペクトしていることを公言している。