御朱印で被災地支援 富山県南砺市の金城寺、初穂料を全額寄付
能登半島地震の被災地を支援しようと、富山県南砺市松島(井波)の金城寺が、イラスト入りのチャリティー御朱印を頒布している。同寺の寺族、金子奈慈(なちか)さん(25)が「希望を」の言葉を添えて一枚一枚手描きした。初穂料は日本赤十字社を通じて全額寄付し、復興に役立ててもらう。 絵を描くことが好きな金子さんは2015年から、住職で父の良成さん(70)の勧めでイラスト入り御朱印の制作を始めた。温かみのある画風が交流サイト(SNS)や雑誌で注目され、御朱印目当てに毎年県内外から多くの参拝客が訪れるようになった。 チャリティーが趣旨の御朱印は22年、ウクライナ支援を目的に初めて企画した。以降も大規模災害が発生した際などに用意し、初穂料を支援団体に寄付してきた。 今回は計15種類用意。色鮮やかな花々に囲まれた地蔵や、バレンタインなど季節の行事をモチーフに、筆ペンと色鉛筆で仕上げた。大きさはA6サイズで1枚500円。金子さんは「自分の描いた御朱印が少しでも被災地の力になればうれしい」と話している。
御朱印は同寺の無人授与所に置いてある。受け付けは午前7時~午後5時。