残り1秒まで諦めず、ゴールに向かい続けた湘南ベルマーレ・萩原真夏の提言「選手一人ひとりが自分にベクトルを」|フットサル
10月26日、バルドラール浦安アリーナにてFリーグ2024-2025 ディビジョン1の第12節が行われ、バルドラール浦安と湘南ベルマーレが対戦。湘南が2-7で敗戦した。 【映像】湘南ベルマーレファミリーが熱い!試合前から響く応援の一部始終 第8節の名古屋オーシャンズ戦での引き分けから3連勝を重ね、湘南は上位リーグ進出圏内の6位でレギュラーシーズン前半戦を終えた。 しかし今節、首位・浦安に第1ピリオドから連続得点を許すと、追い上げを図った第2ピリオド早々にも失点。パワープレー返しでさらに点差を広げられ、大敗を喫した。 それでも、湘南の副キャプテンを担う萩原真夏は、諦めることなく相手ゴールに喰らいつき、39分、前回対戦の2ゴールに続いて1得点をもぎ取った。 「このままでは来週も負ける」 試合を終えた萩原が、次節以降の上位チームとの連戦を前に危機感を語った。
強度と正確さが足りない
──まずは試合を振り返っていかがですか。 大敗になりました。7-2で負けて、パワープレー返しが3点。上位チームと、今の湘南とでは実力差がかなりあるなと痛感した試合でした。 ──1巡目は僅差で勝利できた相手でしたが、その時との違いはどんなところに感じましたか? 前回はホームだったので、その力もあったのかなとも思いますが、今日もたくさんのファン・サポーターが会場に駆けつけてくれていたので、そこは同じだよな、と。自分たちの精度が7月と変わらず、浦安はそこからさらに上げてきたのかなという印象です。 ──立ち上がりから先制されるまでは、浦安も湘南のタイトな守備に苦しんでいる印象でしたが……。 プレスは効いていたし、自分たちの狙いどおりのオフェンスもできていたと思います。ただ、「プレーの正確さ」で上回られてしまい、そこから連続失点してしまいました。 1失点目も、吉田(圭吾)選手はすごく1対1が得意なので仕掛けられた時はカバーに入って、逆のアラの選手が絞ろうとチームで統一はしていました。でもそういった組織的な対応のところも、正確さが足りませんでした。2点目もオウンゴールのような形になりましたが、相手のシュートはすごくうまかったし、しっかりミートしていい1本が打てていたからこその得点だったと思います。ナオ(前川尚志)もしっかり戻っていたんですが、そういった一つひとつのプレーに差を感じました。 ──3失点目からパワープレーを仕掛けましたが、結果は5点差。差が開きながらも、萩原選手は最後まで諦めず点を返しました。自身ゴールを振り返って。 このまま終わるわけにはいかないし、個をちゃんと出して「絶対やるぞ」と覚悟を決めてプレーをしていたので、自分らしさは出せました。あれだけ点差が開いてしまうと、メンタルのコントロールは各選手難しいところもあります。でも、試合が終わるまではなにがあっても諦めちゃいけないと思うので、そこは意識していました。 ──個人としては連続ゴールが続いていますが、手応えは? もちろん個人の結果のためにというところもありますけど、一番はチームが勝つことを目指しています。そのためにミチくん(堀内迪弥)のほかに誰が点を決めるのかといったら「自分が」と思っているので、ゴールへの意識や執着は今シーズンかなり強くもっています。 ──昨シーズンから副キャプテンに就任して、責任感も年々強まってきている? ベテランの選手がどんどん抜けて、若手だった自分も中堅という立場になってきています。そうなると、「自分がやらなきゃ」とか、このチームの核の選手になって「引っ張っていかないといけない」という自覚は、自然と強まりますね。 ──今日は悔しい結果になりましたが、まだレギュラーシーズンの後半戦も始まったばかりです。上位との差も詰められる立場にいる状況で、大事にしていきたいことや改善したいことは? このあとも立川(アスレティックFC)、名古屋(オーシャンズ)と上位チームとの対決が続いていきますが、今日のようなゲームをまた来週立川相手にやったら、確実に負けてしまう。出た課題に対してきちんと練習から向き合って修正をして強度を高くトレーニングをしていかないと、同じことの繰り返しです。選手一人ひとりが、誰かのミスのせいにしたり責めたりするのではなく、自分にベクトルを向けないといけないと思います。 たとえば今日もパワープレー中にうまく得点が取れず、パワープレー返しで点差が開いていくと、「なんでパスを出してくれないの?」「なんでここに出さないの?」と、どんどん他責にしてしまいがちです。そこは僕も含めて自分に矢印を向けなければいけないし、ちゃんと話し合ってコミュニケーションを取っていかないといけないなと思っています。