かんぽ不適切販売問題 日本郵政らが会見(全文1)失った信頼を回復させたい
かんぽ生命保険で顧客に不利益となる不適切な販売が発覚した問題で、日本郵政、かんぽ生命、日本郵便の3社長が18日午後、記者会見を行った。 【動画】かんぽ不適切販売問題で調査結果公表へ 日本郵政の長門社長ら会見 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは、「かんぽ不適切販売問題で調査結果公表へ 日本郵政の長門社長ら会見(2019年12月18日)」に対応しております。 ◇ ◇
1人ひとりのコンプライアンス意識を徹底
長門:今日は長時間、どうもご苦労さまです、ありがとうございます。日本郵政の長門でございます。かんぽ商品の募集品質に関する諸問題について、お客さまをはじめとする関係の皆さまにご迷惑、ご心配をお掛けしておりますことを、まず深くおわび申し上げます。今後、社員1人1人に至るまでコンプライアンスの意識を徹底させ、失った信頼の回復を図ってまいりたいと思います。 先刻まで、特別調査委員会による会見が行なわれておりましたが、私どもも本日、委員会から調査報告をいただいたところでございます。われわれとしましては委員会からのご指摘を真摯に受け止め、後ほどご説明いたしますが、改善策の確実な実施といっそうの充実を図ってまいります。 本日の会見では7月31日の会見でお知らせしましたかんぽ生命によるご契約調査について、9月の中間報告以降の状況も含めた調査結果と、今後の取り組みについてお話をさせていただきます。それではかんぽ生命によるご契約調査の結果について、かんぽ生命社長の植平からご説明いたします。
かんぽ生命による契約調査結果
植平:お客さまをはじめとする関係者の皆さまにご迷惑とご心配をお掛けしており、あらためて深くおわび申し上げるとともに、失った信頼の回復を図ってまいりたいと思います。私のほうからは、かんぽ生命のご契約調査の結果についてご説明を申し上げます。かんぽ生命では現在、契約乗り換えに関わる特定事案の調査と、全ご契約調査の2つの調査を実施しております。 特定事案調査では、対象のお客さまにご契約の状況や契約復元等のご意向を確認し、お客さまの不利益の回復を優先してお手続きを進めさせていただくとともに、ご契約時の状況等の確認結果に基づき、募集人への調査を行なっております。全ご契約調査ではご加入のご契約がご意向に沿うものであるかということのほか、ご要望やご意見をお聞きし、内容に応じて必要な対応や調査を行なっております。調査の実施に当たっては、お客さまへのご意向等への確認手法や分析手法について独立した、中立、公正な第三者により構成された特別調査委員会に適宜ご説明をし、ご意見をいただきながら、適正な手続きにより進めてまいりました。 次にそれぞれの調査の結果や、進捗状況についてご説明いたします。まず、特定事案調査においてはお客さまのご契約、加入時のご意向確認。契約復元等の不利益解消、募集人の調査。この3つの点について取り組んでまいりました。 それでは1点目のお客さまのご意向確認の結果についてご説明をいたします。特定事案調査につきましては対象となるお客さま、事案数にして18万3000件、名寄せ後のお客さまの数で15万6000人に対して、お客さまごとに該当事例を記載し、質問事項を同封した書面の発送を行なった上で、曜日、時間などを変えてのお電話、あるいはご高齢のお客さま等にはご訪問をすることなどにより、お客さまのご契約加入時のご意向の確認をしてまいりました。