【バレー】女子日本が韓国に勝利、五輪切符獲得へ前進「助け合いながらできた」石川真佑は安堵
<買取大吉 バレーボールネーションズリーグ2024福岡大会:日本3-0韓国>◇女子予選ラウンド第3週◇第9戦◇12日◇福岡・北九州市◇観衆7612人 世界ランキング6位の日本が、パリ五輪出場権獲得へ大きく前進した。 予選ラウンド(R)最終第3週となる福岡大会の初戦で、同38位の韓国に3-0で勝利。イタリアリーグで成長を遂げた石川真佑(24)がチーム最多16得点で攻撃陣をけん引し、負ければ世界ランキングのためのポイントを大きく失う下位国との一戦をしっかりとものにした。次戦は13日に同10位のカナダと対戦。パリ切符を争うライバル国を破り、盤石なものにする。 始まりは、石川のスパイクだった。韓国から強打で先制点を奪うと、第1セット(S)最後も自らの一打で締めた。「決めきろうと思ってプレーしていた」。負ければ大幅ポイント減となる一戦でチーム最多16得点。ビハインドの展開となった第3Sも多彩な攻撃で巻き返してストレート勝ちし「助け合いながらプレーできた」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。 昨年の五輪予選W杯バレーでは、開幕5連勝からトルコ、ブラジルに連敗を喫し、パリ切符を逃した。石川にとって初五輪だった21年東京大会は開催国枠での出場だったため、切符争いは初めて。「自分たちで切符をつかむ難しさはすごく感じる」。 重圧の中での試合となるが、23-24年シーズンをイタリアでプレーした石川への期待は大きく、自身も自覚している。持ち味のサーブ、スパイクに加えて「ディフェンスでも安定してプレーする」と攻守にわたって引っ張る意気込みだ。 チームはVNL9戦を終えて7勝2敗。次戦は13日、カナダと対戦する。「精度の高いプレーを出していく」。イタリアで磨いた技でチームをけん引し、勝負の予選R最終週を笑顔で締める。【竹本穂乃加】