練習に励むスウィング・ジュニア・オーケストラのメンバー＝大分市高砂町のいいちこ総合文化センター

　27日に大分市中心部で開かれるジャズフェスティバル「FUNAIまちなかJAZZ」に県内の小学6年から高校2年までの24人で結成されたビッグバンド「スウィング・ジュニア・オーケストラ」が出演する。ジャズ初心者ばかりのメンバーだが「最高のスイングを届けたい」と練習に励んでいる。 　フェスティバルは「音楽を通じた魅力あふれる街づくり」を目指し、府内五番街商店街振興組合が2015年に始めた。ビッグバンドはジャズの裾野を広げようと実行委が呼びかけ8月に結成された。 　普段は吹奏楽部などで活動するメンバーが集まり、楽譜通りではない奏法や自由な表現に戸惑いながらも感覚をつかもうと必死に練習を重ねてきた。「もっと軽快に、全身でリズムを感じよう」。県内の社会人ビッグバンド「スウィングエコーズ・ジャズオーケストラ」のメンバーの指導にも熱が入る。 　本番は午後2時から、同市要町のJR大分駅府内中央口広場の特設ステージで「シング・シング・シング」「イン・ザ・ムード」「A列車で行こう」など7曲を披露する。 　アドリブソロにもチャレンジするピアノの大分上野丘高1年の吉原菜々さん（16）は「ジャズのノリに慣れるのは大変だけど、学校の垣根を越えて仲良くなったみんなと演奏するのは楽しい」、幼い頃からジャズが大好きという原川中2年の牧つづみさん（14）はドラムとベースを担当。「ジャズの魅力が伝わるよう、私たちも聴いてくれる人も楽しくなるような演奏がしたい」と張り切っている。 　×　×　× 　「FUNAIまちなかJAZZ」は27日午後0時半から、大分市中心部で開かれる。 　府内、中央、荷揚、要の各町の12カ所にステージを特設。過去最高の66組・325人が約7時間にわたって演奏する。JR大分駅府内中央口広場では同0時40分から「本多俊之Burning　Wave　Quartet」、同7時15分からは「坪口昌恭TRIO　MⅢ」が登場する。 　詳細はインスタグラム、フェイスブックで。雨天時はそれぞれ屋内で開催。