大雨災害多発ウィークに突入 きょう1日(月)も日本海側中心に危険度高い
■7月1週目は災害発生の危険な時期
7月の1週目は、過去に大きな豪雨災害が何度も発生している危険な時期です。今年も同じような災害が発生してもおかしくないくらいの大雨が予想されています。 7月上旬の大雨災害例(主な期間) 九州北部豪雨 2017/7/5~6 西日本豪雨 2018/6/28~7/8 球磨川氾濫 2020/7/3~4 熱海の土石流 2021/7/3 この時期に大雨が起きやすいのは、太平洋高気圧が強まってくるためです。高気圧は大雨のもととなる湿った空気を列島に送り込むポンプのような役割をしています。高気圧が強まってくると、ポンプの性能も強化され湿った空気を大量に運んでくるため大雨に繋がりやすくなります。さらに高気圧が強まって、列島を覆うようになると梅雨明け。こうなると湿った空気の流れ込み先が日本ではなく大陸方面に向かうため、大雨にはなりにくくなります。
■土砂災害の前兆を知って早めの避難を
災害を防ぐには早めの避難が大事。土砂災害の前兆を知っておくといち早く避難行動に移ることができます。 土砂災害の前兆 ・山鳴りがする すでに山で土砂崩れが発生していたり、斜面に亀裂が生じたりしている可能性があります。 ・川が濁り流木が混ざる すでに上流で土砂災害が発生しており、その土や木が川に流れ込んでいる可能性があります。 ・雨が降っているのに水量が減る 川の上流で流木や土砂等が川をせき止めている可能性があります。流木等が外れると土石流となって一気に押し寄せる恐れがあります。 ・崖から水が噴き出し小石が落ちている すでに地中でひび割れが発生している可能性があります。
■いつどこで雨が強まる?コンピューターのシミュレーション
きょう1日(月)も西日本や北陸では、まとまった雨が降っていて、土砂災害の危険度が高まっている所があります。大雨は2日(火)までつづく予想なので、前兆をしっかりと把握して早めに避難をするようにしてください。
テレビ朝日