「真剣交際に入ったら、絶対に結婚しないとダメ?」 39歳女性の婚活を阻む「この人でいいの?」の“壁” 相談所にもいる「結婚を躊躇してしまう」人たち
結婚を迷う人には、共通点がある。相手に出会ったときに、“この人で本当に大丈夫だろうか”と、あれこれ考えてしまうのだ。 考えすぎた挙句、“この人は違う”という結論を出す。ビジネスにおいてリスクヘッジ(危機管理)は大切だが、結婚は考えれば考えるほど、マイナス方向に考えが振られてしまい、うまくいかなくなる。 仲人として婚活現場に関わる筆者が婚活者に焦点を当てて、苦労や成婚体験をリアルな声とともにお届けする連載。今回は、結婚を決めるときに迷ってしまう気持ちのメカニズムを掘り下げながら、婚活や結婚を前に進める決断力について考えていく。 【表で見る】気付かずやっていませんか?「お見合いで避けるべき言動」5つ
■真剣交際に入ったら必ず結婚? きみえ(39歳、仮名)は、筆者の相談所で活動をして1年になる。その間に、真剣交際に入った男性が2人いたが、最終的に結婚に進めなかった。 きみえは、仮交際のときには非常に前向きに交際をするのだが、真剣交際に入った途端に先々の細かいことを考え、不安ばかりが膨らんでしまう。そうした思考回路になるクセがあった。 初めて真剣交際に入ったのは、4つ上のひさお(仮名)だった。ひさおは、きみえとの仮交際に入ったときから、彼女をとても気に入っていた。自らデートプランを考え、LINEを毎日送り、2人の距離を縮めようと前向きだった。
婚活市場には、仮交際に入っても自分からは動こうとせず、デートの日取りや会う場所などを女性に丸投げしてしまう男性がいる。そうした男性にも会ってきたので、スマートに交際を進めてくれるひさおに、きみえも次第に惹かれていった。 そして、4回目のデートを終えたところで、ひさおより「真剣交際に入りませんか?」という申し出があった。 ひさおの相談室からその連絡が来たことを伝えると、きみえは不安そうに「真剣交際に入ったら、どのくらいの期間で結婚を決めないといけないのですか? 絶対に結婚しないといけないでしょうか?」と、筆者に聞いてきた。