【速報】新型CBR600RRのスペック判明! 新型ZX-6Rと比べてみた【ミラノショー2023】
ホンダが鈴鹿8耐で初公開した新型CBR600RRをミラノショーで正式発表した。日本と基準調和している欧州でのスペックも判明したところで、気になるのが新型ZX-6Rとの差。早速比較してみた。 【ギャラリー】新型CBR600RRの置き&走行イメージ写真(22枚)
CBR600RRは規制対応後も121PSの出力は維持
ホンダが2020年に発売した2BL-PC40型=現行CBR600RRは日本とタイのみで発売されたモデルで、欧州では発売されなかった。これが、新たに欧州でも発売されることが決定。ホンダのアナウンスはないが欧州のユーロ5+(プラス)排ガス規制に対応しているだろう。 現行CBR600RRとの変化は、スペックでは最高出力が89kW(121PS)/14250rpmに回転数が250rpm上昇、最大トルクは63Nm(6.42kg-m)/11500rpmに1Nm(0.1kgーm)減少した。ユーロ4相当の規制に対応する現行型から1.5歩進んだ規制に対応して出力は維持したのだ。 また、欧州で発表された新型CBR600RRは現行型ではオプションのクイックシフターを標準装備。カラーバリエーションは鈴鹿8耐での展示と同じようにグランプリレッドとマットバリスティックブラックメタリックの2色で、日本での発売時期は2024年2月と予想される。
新型ZX-6Rは12月に156万2000円で発売
それでは、新型CBR600RRと新型ZX-6Rを比較してみたい。カワサキが2024年型でモデルチェンジさせた新型ZX-6Rは、従来型ZX-6Rの126PS/13500rpmから122PS/13000rpmへとパワーも回転数もダウンさせている。そのため新型CBR600RRとのパワー差は1PSに接近。 また、車重は新型ZX-6Rが従来型からプラス2kgの199kgになったのに対し、新型CBR600RRは2020年国内仕様の194kgに対し新型欧州仕様は193kgに軽くなっているので、パワーウエイトレシオでは新型6Rの1.63kg/PSに対し新型CBRは1.59kg/PSと上回っている。 装備面では、CBR600RRが姿勢角センサーを利用したトラクションコントロールやABSを採用しており電子制御で上回る。対して新型ZX-6RはCBRにはないスマホアプリ対応のTFTメーターを採用した。また、エンジンが636ccという余裕のある排気量を持っておりトルク面で有利だ。 価格は、新型ZX-6Rは直近の2023年型ZX-6R KRTの140万8000円から156万2000円に15万4000円値上がりした。CBR600RRは現行型の160万6000円から値下がりすることはないと思われるので、新型CBR600RRの方が上回るだろう。これも12月には発表されると予想されるので、続報に注目して欲しい。