『デカローグ1~4』開幕 各舞台写真&キャストコメント到着
4月13日(土) 新国立劇場にて舞台『デカローグ』が開幕し、プログラムA・B交互上演がスタート。併せて、各話の舞台写真とキャストコメントが公開された。 【全ての画像】『デカローグ』各話舞台写真ほか(全6枚) 『デカローグ』は、『トリコロール』三部作や『ふたりのベロニカ』で知られる、ポーランドの名匠クシシュトフ・キェシロフスキが発表した作品で、旧約聖書の十戒をモチーフに1980年代のポーランド、ワルシャワのとある団地に住む人々を描いた十篇の連作集。全10話を大きく3つのタームに分け、4・5月は『デカローグ1~4』を、5・6月は『デカローグ5~6』を、そして6・7月は『デカローグ7~10』を上演する。 「プログラムA」ではデカローグ1とデカローグ3、「プログラムB」ではデカローグ2とデカローグ4が上演される。 <キャストコメント> 【デカローグ1 ある運命に関する物語】 ■ノゾエ征爾 役への取り組み方から現場の雰囲気まで、海外の演劇作品に参加しているかのような初体験尽くしで、ただただ夢中に、がむしゃらになっていたら、あっという間にもう開幕ですって。お客さんに楽しんで頂きたい一心で皆で取り組んでおります。是非ともこの作品の目撃を!! ■高橋惠子 本日無事に初日を迎える事ができ、お運びいただいたお客様への感謝と共に、これからの長い旅路がスタートした事を実感しています! デカローグ1のイレナとして瞬間瞬間の相手や周りの変化や輝きを感じながら悔いのないよう、生きてみようと思います。 是非今こそ観て頂きたい物語です。 ご来場をお待ちしております! 【デカローグ3 あるクリスマス・イヴに関する物語】 ■千葉哲也 初日開きました! タイトな稽古時間でしたが中身が本当に濃い……充実した時間を過ごさせていただきました。 ドラマのデカローグとはかなり違う作品になり、演劇ならではの作品になったのではないかと思います。 これからも本番という旅が続きますが、素敵な時間を観客の皆様に体験して頂ければと思います。 こうして無事に初日を迎えられた事を、演出家はじめ、スタッフ、共演者に心からの感謝。 ■小島聖 桜の花びらも散り始め、そろそろ新緑の季節ですが、今日から私は千秋楽までクリスマスイブの日に身を置いています。 ポーランドのクリスマスはどのくらい寒いのでしょうか。家の中は暖かい時間が流れている中、やりきれない気持ちを束の間、手放したくて外にいます。日常の中のささやかな旅です。夜中から朝の7時まで。朝日が昇る前までの数時間、どうぞ一緒に旅してください。 そしてそれぞれの日常に戻っていきましょう。 【デカローグ2 ある選択に関する物語】 ■前田亜季 ついに開幕です。 時代は1980年代後半のポーランドですが、今の私たちにも通ずる、普遍的な悩みや葛藤の中で人生を歩んでいる人々の物語です。 人間の不甲斐ない部分も含め、日々を生きていく背中にそっと手を添えてくれる様なキェシロフスキの優しい視点や肯定感に、稽古中何度も救われる気持ちになりました。 お客様にも、この団地の住人として感じてもらえたら嬉しいです。舞台ならではのデカローグを見ていただけるよう、精一杯この中で生きたいと思います。 ■益岡徹 稽古を重ねる事に、生きるということ、を考える作品だなと、実感しています。私の役の老いた医師は、戦争で妻や子供、家族を失っています。その後40年以上をどう生きてきたのか、そのことは、書かれていません。おそらく1枚の家族の写真とその記憶と、厳しい人生を生きてきたのだろうと。そして身ごもった子供を産むべきか、堕ろすべきか苦しむドロタの姿に、それでも、人は生きるべきと医師は気がつく。私も、楽日までずっと考えることになりそうです。 【デカローグ4 ある父と娘に関する物語】 ■近藤芳正 こんなに、心に汗掻いたのは初めてだ。海外作品は、セリフが多いものだが、これは少ないセリフでのやり取りが多く、セリフにならない感情、インナーボイスが溢れている。そのうえミハウという役はずっと悩み、迷い続け、自分では結論が出せなくなっていて、例え出したとしても、それが正解なのかどうなのかまったく自信がなく、心のなかがぐちゃぐちゃになってる。いまインナー下着脱いだら、やっぱ汗でぐちゃぐちゃだぁコリャ凄いぞ! 言葉にならない声を聴きに来て欲しい。 ■夏子 稽古場で、客席で、他の役者の方のお芝居を観ている時、何ものにも代え難い感動を味わいます。 このような感動を味わいたくて生きているんだなと思います。 今日始まった壮大な10篇の物語の一員としてお芝居できることが、改めてとても嬉しいです。 楽しんで頂けますように! <公演情報> 『デカローグ 1~10』 【公演日程】 会場:新国立劇場 小劇場 ■デカローグ1~4(プログラム A&B 交互上演) 4月13日(土)~5月6日(月・休) ■デカローグ5~6(プログラム C) 5月18日(土)~6月2日(日) ■デカローグ7~10(プログラム D&E 交互上演) 6月22日(土)~7月15日(月・祝) 原作:クシシュトフ・キェシロフスキ/クシシュトフ・ピェシェヴィチ 翻訳:久山宏一 上演台本:須貝英 演出:小川絵梨子 上村聡史