「もう少し頑張ってみよう」妻に背中押されたソフトバンク山川穂高 女性関係の不祥事で大批判 覚悟を決めたFA移籍で優勝の立役者に
覚悟を持って移籍した新天地で、山川穂高が本塁打王3度の実力をまざまざと見せつけソフトバンクの4年ぶりVに貢献した。 ■松葉杖でグラウンドへ…近藤が小久保監督と熱い抱擁【写真】 昨季、女性関係の不祥事で大批判を浴びながらも西武から国内フリーエージェント(FA)権を行使して加入。「優勝するために僕はこのチームに呼ばれている」。不動の4番として、バットで結果を残し続けた。 昨年の騒動後は、妻らと一度は現役引退についても話し合った。妻からも背中を押され「もう少し頑張ってみよう」と覚悟を決めて臨んだ1年だったが、決して平たんな道ではなかった。開幕戦で決勝の1号アーチを放ったが、5月後半からは苦しみ自己ワーストの30試合、130打席ノーアーチ。4番失格の声も上がる中「自分が4番にいて果たしていいのかという状況にも立たされた。僕にできるのは打つことしかない。考える暇があったら練習しよう」と無心でバットを振った。 7月の球宴前夜、北海道で小久保監督らと食事会が開かれた。打撃談議が進み、初めて指揮官から技術面での助言を受けた。「覚悟を決めておけよ。どんなに悪くても最後まで4番を外さないから」と告げられた。小久保監督自身も1999年の福岡移転後初優勝時に4番の苦しみを味わった。山川は「信念を持ってやってくれる人に対して、僕も信念を持って最後まで貫きたい」。後半戦は大爆発。頼りになる4番が夏場の戦いをけん引した。 こだわり続ける4番で歓喜の瞬間を迎えた。「代えてくれと思ったことはない。絶対に代えないでほしいと思ったことはいっぱいありますよ」。本塁打、打点の個人タイトルもトップを走る。「個人タイトルは優勝と同じぐらい大事にしている。全試合出るつもりですし、143試合最後まで貫いて全部クリアしたい」。まだまだ戦いは終わらない。(小畑大悟) 【#OTTOホークス優勝特集】 【おすすめ記事 優勝特集】 女性関係の不祥事で大批判…山川穂高を支えた妻の一言、小久保監督の長男&長女が父に贈る言葉、秋山幸二さんが語る小久保采配など西スポWEB OTTO!が総力取材したとっておき優勝記事がたっぷりです。 ▼下記の関連記事から▼
西日本新聞社