よりによって公開日が「12月30日」なのはナゼ? 木村拓哉「グランメゾン・パリ」を巡って蘇る「日本アカデミー賞」との因縁
日本アカデミー賞との関係
海外進出を逃したばかりではなく、日本の映画界でも前代未聞の“事件”を起こし、自ら賞レースから遠ざかるきっかけを作ってしまっていたのだ。 木村が06年に主演した映画「武士の一分」は、第30回日本アカデミー賞で13部門で受賞。木村も優秀主演男優賞に選ばれた。しかし、アカデミー本番での最優秀主演男優賞を前にして、当時所属していた旧ジャニーズ事務所(現SMILE-UP.)の《賞レースには参加しない》という意向で、木村のみ辞退する事が発表された。 「この時の辞退の背景ですが、木村さん本人よりも、SMAPの全権を握っていた飯島氏が『負け戦になったら、ブランド価値が下がる』と判断し、辞退させたと言われています。結局、そういう周囲の忖度があったから、海外進出のみならず国内の映画賞の賞レースからも縁がなくなったのです。キムタクの一件以来、旧ジャニーズ勢はなかなか日本アカデミー賞とは縁がなかったのですが、第38回では岡田准一が『永遠の0』で、第39回では二宮和也が『母と暮らせば』でいずれも最優秀主演男優賞を受賞しました。事務所と主催者側の関係は修復されていますが、キムタクだけが蚊帳の外のような感じになったままです」(先の映画担当記者) SMAP解散後、俳優としてソロで活動するうちに、ようやく海外進出の意欲にかきたてられたのか、動画配信サービス・Huluで配信中の米のドラマ「THE SWARM/ザ・スウォーム」で海外のドラマ初出演。しかし、起用されたのはまたもチョイ役で話題にすらならなかった。 そんな父を“反面教師”にしたのか、木村と歌手の工藤静香(54)の次女・Koki,(21)は、アイスランドのベストセラー小説を映画化した「TOUCH/タッチ」(来年1月24日公開)に出演。映画出演2作目にして海外進出を果たしている。 「姉のCocomiとKoki,はインターナショナルスクールに通わせ、幼いころから海外を意識させていた。2人のプロデューサーは母・静香。父親であるキムタクのアジアでの知名度を生かして、虎視眈々と娘2人の海外進出のチャンスをうかがっているようだ」(芸能記者) デイリー新潮編集部
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