観光土産のハンガリー大使館賞は、絹糸を使った装身具「コクーン」と割れない食器「むすびボール」に
魅力ある観光土産品を表彰する2023年度(第64回)「NIPPON OMIYAGE AWARD」(全国推奨観光土産品審査会)のグローバル部門ハンガリー大使館賞に、絹糸を使った群馬県の装身具「コクーン」(1組、3278円)と、美しくて割れない富山県の食器「むすびボール(小)」(2750円)が選ばれた。いずれも伝統的な工芸技術を生かした土産物だ。欧州のハンガリーは多彩な伝統工芸品があることで知られている。
「コクーン」は群馬県桐生市のアクセサリーブランド「MikMok」が、絹産業の地、群馬で独自開発された蚕「ぐんま200」の高級な絹糸を使用して作っている装身具。カラフルに染め上げられた艶やかな絹糸で創る中空の球体は一粒たったの 0.5グラム。付けているのを忘れるほどの軽さだ。気軽に身に付けられる軽量な装身具を開発したのは、若年層にも群馬の絹糸の素晴らしさを知ってもらいたいとの思いからだという。 2月20日に東京で行われた表彰式には、「MikMok」代表の増田久香さんが出席した。「コクーン」は、民工芸部門でも特別審査優秀賞を受賞した。
ハンガリー大使館賞を受賞したもう1点の「むすびボール(小)」は、富山県高岡市の砺波商店が作っている。おむすびをかたどった、優しい三角形が特徴のむすび皿。陶器風に見え、手触りも陶器製に似ているが、実はアルミ製。シンプルな色合いに仕上げているので、どんな料理にも合わせることができるという。