“最強寒波”各地で大雪 交通に影響
今季最強寒波は10日、ピークを迎えています。列島の広い範囲で大雪や吹雪となり、交通機関に影響が出ています。 【画像】丸くなり寒さを耐え忍ぶカモ 京都市・鴨川
■吹雪&交通乱れ
今季最強寒波、各地で交通が混乱しています。3連休を前に、関東にも影響が及んでいます。今季最強寒波は10日にピークを迎えました。 わずか一日で50センチと平年のおよそ2倍の積雪となった山形県米沢市。子どもたちは道なき道を歩き、学校を目指します。 各地で今季一番の積雪となった山形県内。除雪中も気は抜けません。屋根から雪が何度も落下します。 交通インフラも混乱します。山形新幹線は除雪作業が難航し、一時運転を見合わせました。 兵庫へ行く学生 「就職先のアパートの内見行く前に実家泊まる(予定)。動いてくれるのを祈るばかり」 在来線も影響は深刻です。JR米坂線では9日から回送列車が止まり、終日運転を取りやめました。 地元の人 「通勤はないけど通学列車。早く動かしてもらわないと困る」
■立ち往生も発生
高速道路でも立ち往生が起きました。レッカー車が作業する新潟市の北陸自動車道。大型車がスリップが原因とみられる事故を起こし、6時間近くにわたりおよそ100台の車が滞留しました。 NEXCO東日本は、食料や飲料水、携帯トイレを配るなど対応に追われました。 寒波は東海・関西でも猛威を振るいます。 3連休、都心にも雪が降る可能性が出てきました。 今季最強寒波はピークを迎え、東北や日本海側を中心に今シーズン最大の積雪を観測しています。 関西でも時間を追うごとに雪は強まります。滋賀県長浜市、3連休を前に旅館の人も不安が募ります。 旅館の主人 「(キャンセルは)致し方ない。できるだけ安全に来て頂きたい。3連休があるので影響無いように願う」 古都・京都。鴨川沿いも白く染まり、カモも丸くなり寒さを耐え忍びます。 大阪から 「上着とか中も1枚余分にいれた」 「冬の京都は寒い」 名古屋でも初積雪を観測。人々は、降りしきる雪をカメラに収めます。 交通も混乱します。織田信長像も白く染まる岐阜駅前。初雪を観測し、タクシーやバスに長い行列ができています。 バスを待つ人 「授業間に合わなそう。いつもより1時間半ほど遅くなる」 「午前8時25分着予定のバスだが、運行状況確認したら動いてない」 10日は最低気温0℃未満の冬日が全国800地点以上で観測され、今季最多となりました。九州では冷え込みが一段と厳しくなりました。鹿児島では桜島が雪化粧。 氷点下となった伊佐市の小学校では、この冷え込みで校庭に異変が。グラウンドが凍り、まるでスケートリンクに。走りまわる子どもたちの姿がありました。
■“最強寒波”関東への影響は?
一方、都心では走り回る大人たちの姿がありました。 皇居ランナー(30代) 「最近だと(きょうが)一番寒くて。毎朝週4くらいで走っているが、寒すぎて走ろうか迷いました」 それもそのはず。最低気温は0.1℃。凍った池の噴水に、小さなつららもできていました。そんな関東も、山沿いは大雪です。 午後3時半ごろの群馬県みなかみ町。みなかみ町の藤原地区は、10日午前10時までの6時間で、一気に19センチの雪が降りました。これは全国一の降り方です。 関東では12日午後から新たに発生する南岸低気圧の影響で、平野部でも雨に雪がまじる可能性があります。
テレビ朝日