7万人超で呼吸困難「心臓が痛くなる」 現地所属の日本人MFが明かすインドネシア攻略法
プルシジャ・ジャカルタでプレーするMF松村亮が試合会場の特徴を解説
森保一監督が率いる日本代表は11月15日、北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選でインドネシア代表と対戦する。試合会場であるゲロラ・ブン・カルノ・スタジアムは同国1部プルシジャ・ジャカルタのホームスタジアム。このクラブでプレーするかつて神戸などに在籍したMF松村亮が“攻略法”を明かした。(取材・文=FOOTBALL ZONE編集部・小杉舞) 【動画】「残忍なノックアウト」「相手2人を殴り…」インドネシアで勃発した異例の乱闘騒動 ◇ ◇ ◇ 7万7000人収容の競技場。当日はチケット完売で超満員が予想される。夜の気温は約30度。松村によると、日本代表にとっての大敵は「湿度」になるという。 「今は雨期なので特に雨が上がった後、湿度が90%ぐらいまで上昇する。日本が苦しむ点はやっぱり湿度じゃないですか。あのスタジアム、満員になるととにかく熱気が凄い。少し走ったら息が吸えなくなる。心臓が痛くなるぐらい」
プルシジャ・ジャカルタ2年目を迎えた松村はそう話す。リーグ戦では「90分」戦い抜くために「どこでうまく休憩するかが大事になってくる」と体力の“分配”がカギを握る。 「日本代表の連動した前からの守備はインドネシア相手にハマると思う。でも、最後までやり切るのはかなりキツイ。ある程度割り切って『今は行くのやめよう』というコミュニケーションも必要になってくると思う。攻撃で力を出すためには効率よく守備するというのがあのスタジアムでは必要なんですよね」 インドネシアのサッカー熱が高く、ファンはいわゆる“日本代表戦”を心待ちにしているようだ。以前、アルゼンチン代表と試合をした際には相手のプレーにまで一喜一憂していたといい、「今回も“アウェー”という雰囲気ではないかもしれない。みんな日本代表を見るのが楽しみなんですよ」。だからこそ、サポーターの熱気が90分途切れない。 これまで9月にはバーレーン、10月にはサウジアラビアといずれも猛暑の過酷な環境で勝利を収めてきた日本。ただ、これがアジア最終予選。一難去ってまた一難。敵の“城”を攻略して、総力戦でねじ伏せたいところだ。
FOOTBALL ZONE編集部・小杉 舞 / Mai Kosugi