おおさか維新の会 松井代表「まだまだ全国に認知されてない」
第24回参院選は10日、投開票され、大阪選挙区(改選数4)はおおさか維新の会新人の浅田均氏(65)、高木佳保里氏(43)、自民党新人の松川るい氏(45)、公明党現職の石川博崇氏(42)が当選確実となった。
都構想にはずみ?の問いに「直接リンクするとは思えない」
同選挙区で4つの議席のうち、2つを獲得した、おおさか維新の会の開票センターが設けられた大阪市内のホテルでは、投票締め切りとなる直前には「5・4・3・2・1」とカウントダウンが始まり、午後8時になり出口調査による浅田・高木両氏の当選確実の一報が届くと、同センター隣の関係者控え室からは「おおーっ」という大歓声と拍手が漏れ聞こえた。 おおさか維新の会は、橋下徹前代表が政界を引退してから初めての国政選挙となったが、大阪選挙区に2人の候補者を擁立し、議席を獲得した形となった。 大阪の当選確実の一報から約1時間半後、兵庫の当確の一報が流れた後に松井一郎代表は現れ、馬場伸幸幹事長とともに姿を現した。「維新の会を応援を頂けた皆さん方、非常に厳しい選挙でありましたが、多くの皆さんからご支援を頂き、大阪2議席、兵庫で1議席、ただ全国的にみますと、まだまだ全国の皆さんには認知されていない、与党の圧倒的な勝利という状況の中ですから、野党としては力不足を感じております。大阪でやってる改革を全国へ広げることで、税金の使い方を納税者に納得していただく第一歩としたい」などと述べた。 また、この2議席が大阪都構想のはずみになるかとの質問には「それは大阪の制度を見直すというはなし。今回は国政選挙ですから、直接リンクするとは思えません。2議席を頂き、これまでの改革は府民の皆さんにご理解いただいていると思います」と答えた。
党名変更ありえる?の問いに「ありえます」
「おおさか」とついた政党名を続けるか?との問いに松井代表は「僕はこの選挙にはおおさかということにこだわりました。絶対にこの名前で闘いたいとこだわってました」と即答。「僕がこだわってたのは、大阪の改革を広げたいということでこの政党名にこだわってました。今回の戦いを通じて、ある一定の方には全国に大阪での改革を伝えることができたかな。票にはつながってないけど」と続けた。 また「これ以上名前にこだわると、地域にこだわってると思われるかもしれない。執行部のみなさん、全国の地方議員と相談する。徹底的に今回はこだわった。皆さんから不利だと思われるほど。僕は不利と思ってなかった。今回結果がこういうものだったので、まさに地域にこだわってるのか、大阪だけが大事なのと言われるので(党名変更は)ありえます」と話していた。 馬場幹事長は「やはり大阪の改革を説明させていただくと異口同音に『すばらしい』『うちの地元でもそういう改革が必要だ』という話しがありました。大阪では今までの改革は高く評価されているし、これは各地域、国でも必要だとご理解をいただいたんじゃないかと。これからも大阪モデルの身を切る改革を全国に広げ、これにご理解を頂ける同士を集めていく」と述べた。