輪島港・飯田港の港の埋め立てと日本一過酷な「能登駅伝」の復活 石川県・馳浩知事が年頭あいさつで強調 “復興元年”に向け
官公庁は6日が仕事始めです。石川県の馳浩知事は、2025年の1年を「復興元年」と位置づけ、能登の復興に向け輪島港・珠洲市の飯田港の機能強化や能登駅伝の復活に意欲を示しました。 【写真を見る】輪島港・飯田港の港の埋め立てと日本一過酷な「能登駅伝」の復活 石川県・馳浩知事が年頭あいさつで強調 “復興元年”に向け 県庁で年頭挨拶を行った馳知事は、「復旧に取り組んできた」と2024年を振り返った一方、新たな年を能登半島地震からの「復興元年」と位置づけたうえで、創造的復興へ全庁を挙げて取り組みたいと意欲を示しました。 石川県・馳浩知事「新年度から輪島港・飯田港に新たな埋め立て地を造成することにした。(マリンタウン横の)新たな埋め立て地については分散している漁業協同利用施設の移転・集約の地とする」 輪島港では、地震による海底隆起で「船だまり」に土砂が堆積し漁船を係留できなくなったほか、複数の施設が被害を受けいまだに荷さばき所が十分に機能していません。 県はこの土砂を活用し、マリンタウン横に新たな埋め立て地を造成、荷さばき所などの漁業施設を移転・集約することで機能強化を図るということです。 ■能登を知ってもらうため 「能登駅伝」復活プランを明らかに また、能登の現状を全国に広く知ってもらうため、「能登駅伝」を復活させるプランを明らかにしました。 1977年まで10年間開かれた能登駅伝は、富山県の高岡市から能登の外浦を通り金沢市に至るおよそ350キロ、26区間のコースを3日間かけて走るもので、当時は「日本一過酷な駅伝」と呼ばれていました。 県は、かつての大会と同様に大学生の参加を基本とする方針で、数年後の開催に向けてコースなどの検討を進めたい考えです。 石川県・馳浩知事「昨年が本当に復旧に取り組ませてもらったが、これから創造的復興の姿に向けて、復興元年として全庁を挙げて取り組みたい」 また、新年度の予算編成について馳知事は「財政の健全化を胸に編成にあたってほしい」と、年頭にあたり幹部職員らを激励しました。
北陸放送