買い物客「寂しい」 北海道内「西友」約50年の歴史に幕
およそ50年にわたり多くの道民に愛されたスーパー「西友」。まもなく道内での歴史に幕を下ろします。きょう閉店する札幌・東区の西友「元町北二十四条店」では、午前中から多くの買い物客が訪れました。 買い物客は「寂しい。(PB商品の)お墨付きが好きだった」。「イオンは近くに多いが西友はなく独自の商品があったのでよかったが、新店舗も楽しみ」。「買うものは食料品が多かった。残念、何十年という長い付き合いだったから」「年末になると、ここの刺身が新鮮で有名なので購入しに来ていた。継続してもらいたかった、本当に残念」と閉店を惜しむ声が聞かれました。 西友は1973年、札幌の月寒店を皮切りに道内に進出し、最も多い時には11店舗を構えました。しかし、人口減少などで経営が厳しさを増す中、本州に経営資源を集中させるため撤退を決めました。きのう、札幌の清田店や福住店など4店舗が閉まり、きょう午後6時には厚別店や旭ヶ丘店など5店舗が営業を終え、道内にある西友の全ての店舗が閉店します。9店舗は「イオン北海道」が買収し、来月から12月にかけイオン系列の店舗として順次リニューアルオープンします。イオン北海道によりますと、テナントとして入っている専門店は休業せず、従業員の雇用も継続するということです。