アコムのCMで大ブレーク 小野真弓が8年ぶりに写真集「36歳のリアルを見て」
デビューから3年、21歳のとき、アコムのCMでブレーク
デビューして約3年、転機となったのが前述のアコムのCMだ。清楚で可愛く、元気な笑顔の小野が制服姿で出演する同CMは、消費者金融のイメージを一新させた。小野というと、いまだあのCMを思い浮かべる人も多いのではないか。 「ラッキーでした。あれもオーディションで、21歳だったのですが、コールセンター篇やティッシュ配り篇など5パターンを一気に撮影しました。絵コンテを見たら、ほとんど自分の顔のアップなので、これはすごい気合い入れなきゃなって思ったのと、頑張れば人生変わるかもしれない、という期待感がありました。頻繁にテレビで流れたので、実家の両親も『毎日会っている気がするよ』って大喜びでしたし、近所の人も『真弓ちゃんそっくりな子が出ているよ』と(笑)」
そこから数えても、15年あまりが過ぎた。キャリアを積み重ねるなかで、壁にぶつかったことはないかとたずねると、「壁はしょっちゅうです」と白い歯を見せる。 「でも、諦めたら終わり。簡単にスイスイいけたら気持ちいいんでしょうが、壁にぶつかってそれを乗り越えることで得られたものもたくさんあります。才能にあふれてなんでもできちゃう人はかっこいいなと思いますが、私はそういうタイプではありません。ぶつかりながらミリ単位で成長して、いまに至ります」 メンタルは、安定しているほうだ。 「なんとかなるさっていう、どこかあっけらかんとした性格もあるんです。この世の終わりみたいに絶望的にはならないし、必ず克服できるものだと思っています。相談も、あまりしません。お互い頑張ろうね、って励まし合う同年代の友達はたくさんいますけど」
8年ぶりの写真集で、小野真弓の「リアルないま」を伝える
そんな小野が、いまだスレンダーなプロポーションを保ち続け、36歳にしてセクシーの限界に挑んだのが27日発売の写真集『赤い花』(講談社)だ。 「特別なダイエットなどは何もせず、臨みました。年齢も重ねていますし、痩せてもあまりよくないなと思いまして。腹筋やストレッチはふだんからやっていますし、写真集だからといって特別なことはせず、いまのリアルなままを撮っていただこうと思ったんです」 10代や20代の女優とはひと味もふた味も違う、どこかエレガントな雰囲気を秘め、男性が見れば「刺激的」、女性が見れば「共感できる」、そんな写真集に仕上がっている。 「いままでの写真集は南国で撮影したものが多かったのですが、今回は日本で撮りました。写真家の野村恵子さんは映画のスチールも撮っていて、いい表情が出ないとシャッター押さない、というような方で。南国の夢の世界ではなく、ちょっとディープな新宿など、36歳の女性が何を思ってどう生きているのか、というリアルを撮りました」