ミセス大森元貴&timelesz菊池風磨「#真相をお話しします」W主演、異色ミステリー小説の映画化
3人組バンド「Mrs. GREEN APPLE」のボーカル&ギター・大森元貴、timeleszの菊池風磨が映画「#真相をお話しします」(来年4月25日公開、豊島圭介監督)にダブル主演することが9日、分かった。2人はいずれも映画初主演になる。 第74回日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞した「#拡散希望」を含む5編が収録された、結城真一郎氏の同名ミステリー小説が原作。身近に感じるストーリーの中に、日常に潜む「何かがおかしい」違和感を描いていく。 菊池は、ある事件をきっかけに心を閉ざしてしまった警備員の桐山。大森は、その横にいる謎の男・鈴木を演じる。現時点で「どんなストーリーか、どんなキャラクターかは話せないことが多い」(担当者)という。2人が敵か味方か、親友か赤の他人か、「真相」は明かされないが、どのような化学反応を見せるのか、期待は高まるばかりだ。 大森は演技経験はあるが、映画初出演にして初主演となる。「お声がけをいただいた時に、『どうして僕?』という驚きが率直な感想でした。最初は畑が違うなと思い、ためらっていましたが、脚本を拝読して、力になれることがあるかもしれないと思いました。脚本はジェットコースターのように話が進むので、心を奪われて読み進めていきました」とコメント。音楽活動とは異なる新境地への挑戦について「ドキドキしていましたが、風磨くんが温かく迎えてくださり、心強かったです。優しいお兄ちゃんのようでした。言えないことがたくさんありますが、映画館で見てほしいと思います。『#真相』はね、映画館でね、見ておかないと(笑い)」と菊池に感謝した。 菊池は「主演としてお話をいただいたことに驚きました。脚本は展開の予想ができず、読めば読むほど、謎が深まって最後に伏線回収されていく。すっきりする部分と、ある種モヤッとする部分のバランスが面白い作品だと思いました。大森くんと僕の組み合わせも、異色。ストーリーにも謎は多いので、謎を解くために映画館に見に行っていただいて『ケセラセラ』な気持ちで帰っていただきたいと思います(笑い)」。大森との共演には「何より楽しみが大きかったです。演技経験が少なかったそうですが、それがウソと思うくらい。胸を貸してもらえるくらい、どっしりと構えてくれていた感じがステキでした」と振り返った。 〇…豊島監督は「謎とどんでん返しが緻密に組み上げられた結城先生の原作に、映画ならではのスペシャルな仕掛けを施して完成させたこの作品。本当の『真相』にたどり着くまでに、いくつもの『違和感』を仕掛けました。最後まで、誰を、何を信じたらいいのか、ドキドキするような“考察的映画体験”ができる、誰も見たことのない映画になったと自負しています」と手応え十分の様子だ。 映画初出演の大森を「舌を巻きました。演技について熱く議論ができるし、様々なアイディアをいくつも提案してくれる。しかも、芝居はナチュラルさと狂気が共存している。『あんたはベテラン個性派俳優か!』と何度かか突っ込みかけました」と絶賛。ドラマ「イタイケに恋して」などでタッグを組んだ菊池には「今までにないやさぐれた役柄で、今までにない極限状態での演技を要求したのですが、『風磨、あんな顔するんだ!』と僕すら驚くほどの新境地を見せてくれました」とたたえた。
報知新聞社