「社会保険料」の負担額に愕然…老齢年金「月額15万円」の手取りはいくら?
40歳代を過ぎると、老後の生活を気にする人も多いです。 中には、年金がいくらもらえるか気になる人も多いでしょう。また、年金は給与と同様に税金と社会保険料がかかることにも注意が必要です。 【写真3枚】社会保険料の負担額に愕然…厚生年金「(額面)月額15万円」にかかる税金・社会保険料はいくら?《シミュレーション結果表》 本記事では、国民年金と厚生年金から天引きされる税金と社会保険料を紹介します。年金を月額15万円もらう場合にかかる税金と社会保険料についても解説するので、ぜひ参考にしてみてください。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
年金から天引きされる税金と社会保険料はなにか
まずは、年金にかかる税金と社会保険料の種類を確認します。 年金から天引きされる税金と社会保険料は以下のとおりです。 ・所得税(復興特別所得税含む) ・住民税 ・国民健康保険料(または後期高齢者医療保険料) ・介護保険料 年金をもらう際には、額面から上記の税金と社会保険料が天引きされることを覚えておきましょう。 では、実際に年金に対する税金と社会保険料はどれくらいかかるのでしょうか。次章で手取り額をシミュレーションしてみます。
月額15万円の手取りはいくらになる
以下の条件で、額面年金が月額15万円・年間180万円の人の手取りをシミュレーションしてみましょう。 ・東京都練馬区在住の独身70歳 ・65歳から年金受給を開始していて、収入は年金のみ。 ・基礎控除と社会保険料控除のみを適用(生命保険料控除や地震保険控除などはなし) シミュレーションの結果は以下のとおりです。 ●年金月15万円(年180万円)にかかる税金と社会保険料 ・額面 年180万円 ・所得税 年4000円(180万円ー110万円(公的年金所得控除)ー48万円(基礎控除)ー約15万円(社会保険料控除))×5.105%(所得税率) ・住民税 年1万5000円(180万円ー110万円(公的年金所得控除)ー43万円(基礎控除)ー約15万円(社会保険料控除))×10%(住民税率)ー2500円(調整控除額)+5000円(均等割額) ・国民健康保険料 年6万4000円 ・介護保険料 年8万6000円 ・手取り 年163万2000円(月13万6000円)180万円ー4000円(所得税)ー1万5000円(住民税)ー6万4000円(国民健康保険料)ー8万6000円(介護保険料) *各数値計算時の端数処理の関係で計算結果が一部一致していません 介護保険料がもっとも高く、その金額は年間8万6000円となっています。 また、その次に高いのは国民健康保険料です。税金よりも社会保険料が高いことに驚く人も多いかもしれません。 手取りは月額13万6000円・年間163万2000円で、額面に対する手取り率は約90.7%です。額面の10%近くが税金・社会保険料として徴収されます。 ここでは受け取る年金の額面が月15万円の人の手取りを計算しましたが、もらえる年金額は現役時代の平均年収などによって異なります。 現役時代の平均年収が200万円~1000万円だった場合、年金はいくらになるのか。次章でシミュレーションしていきます。