深谷知広の番手は競りに 郡司浩平が鈴木竜士のジカ宣言を受けて立つ「こういうケースは増えると思っていた」/G1競輪ダービー
いわき平競輪「第78回日本選手権競輪(G1)」は2日、3日目を迎える。9レースの二次予選を走る郡司浩平(33歳・神奈川=99期)に話を聞いた。 今の競輪は、ジカ競りのレースが少なく、サプライズの並びも少なくなった。誘導も早く、相手に作戦も組まれるから競りのメリットはない。売り出し中の若手マーカーが名前を売るのは別として、勝つ為の競りは皆無と言っていい。鈴木竜士が男らしく番手勝負を挑むが、雨谷一樹と別でやるなら、この番手勝負の選択肢しかないだろう。それが競輪道と呼ばれるものだ。 郡司浩平は「深谷さんが強いし、こういうケースは増えると思っていた。やる事によって、自分にもプラスに働く。初日は松井宏佑君の番手だったけど、ミスが多かった。やはり、人の後ろを回った時は課題も多く、技術を磨いていかないと」。 競りと分かった時点でも、明鏡止水の心境で、我々にも淡々と答えていた。普通、選手は競りになった時、嫌な顔をしたり「何で競りに来るの?」と不満を口にするが、それがないのが郡司浩平の人間性だ。(町田洋一)