更年期に多い「腰が痛い」50代から始めたい簡単ストレッチ
股関節が硬くなると歩幅が狭くなって歩行速度が落ちやすくなるほか、姿勢が前かがみになり、腰痛の原因にも。股関節をほぐすための朝と夜のストレッチを、整形外科医・スポーツドクターの中村格子先生が指南。 更年期・加齢による「50代健康のお悩み」
「股関節」
股関節の柔軟性を決めるのは股関節まわりの筋肉。座り仕事が長いと股関節まわりの筋肉が硬くなりやすいのでストレッチで柔軟に。
■朝ストレッチ 骨盤を回す動きで股関節まわりの筋肉の柔軟性がアップ。骨盤の傾きもリセットされ、股関節まわりの筋肉がバランスよく使われるようになる。
【左右10回ずつ】 《1》足を肩幅程度に開いて立ち、腰に手を当てる。頭の位置を変えず股関節から骨盤を10回回す。
《2》次に、反対側にも同様に10回回す。股関節を前にも後ろにもしっかり出して大きく動かして。
■夜ストレッチ 四股のように脚を大きく開いて膝を内側に押すことで、硬くなった内ももの内転筋を伸ばし、股関節の柔軟性を高めるストレッチ。
【左右各5秒 3回ずつ】 《1》脚を大きく開き、つま先と膝を外に向ける。上体を立てたまま腰を落とし、両手を膝上に置き、右肩を内側に入れて右手で右膝を後ろに押して5秒キープ。
《2》反対側も同様に行う。股関節が硬いと膝が内側に倒れやすいので、手で後ろにグーッと押して。左右各3回。
ブラトップ¥6,500・レギンス¥12,800/ルルレモン ●教えてくれたのは… 整形外科医・スポーツドクター 中村格子先生 Dr.KAKUKOスポーツクリニック院長。医学博士。トップアスリートから一般の人まで幅広く診療にあたる。メディアでのエクササイズ指導でも人気。近著は『硬い体をほぐす かんたんストレッチ』(成美堂出版)。 撮影/藤澤由加 ヘア&メイク/藤本 希 スタイリスト/程野祐子 モデル/殿柿佳奈 取材・原文/和田美穂 ※エクラ2024年9月号掲載