レゴで再現した「傾いた奇妙なパブ」がすごい…かかった費用は約15万円!
イギリスのウェスト・ミッドランズ州ダドリーにあるパブ「The Crooked House」は「イギリスでもっとも奇妙なパブ」として知られ、地元もランドマークとして愛されてきた。 【写真・動画】レゴブロックでいち早く再建した「イギリスで最も奇妙なパブ」。 なぜ「奇妙な」と言われるのか? それはこの建物が驚くほど傾斜しているから。
250年にわたり地元のランドマークとして愛されてきたパブだっただが、実は昨年夏、火災により焼け落ちてしまった。 長年このパブを愛してきた街の住人たちは、パブがなくなったことを大変悲しんだものの早速行動を開始した。「街の遺産」であるこのパブの再建を目指してキャンペーンを立ち上げ、資金集めを始めている。 有志による活動が進む中、このパブがあるユニークな方法でいち早く「再建」されたことが話題だ。 その方法とは、レゴブロックによるもの。 パブから約1.6kmの場所に暮らしている教師のクリス・ウィーバーさん(39歳)は、約46cm四方のミニチュアサイズでパブを「再建」したのだ。 クリスさんはこのパブに行った良い思い出を胸に、再建に向けたキャンペーンの認知度を高める手伝いをしたいと考えた。そしてこのミニチュアクローンの製作を思いついた。 2人の息子を持つクリスさんは、子どもが眠った後、午後10時頃からの時間を製作に当てたという。BBCの取材に対し「10時に(レゴ製作を)始めて、『(今晩も)1時間だけやろう』と思うのですが、時間を見ると午前3時だったこともあります」と語っている。 約半年、7000~8000個のレゴブロックを使用して完成したこの作品。Metro紙によると、パーツ購入の費用は合計800 ポンド(約15万円)ほどだったそうだ。 子ども時代からレゴが大好きだったクリスさん。息子たちがレゴに夢中になったときに、その情熱が再燃したという。今回の製作でもっとも難しかった点は「ゆがみを再現することだった」とのこと。 「レゴはすべて平らな面でできているので、傾いた外観を再現するのは非常に困難でした」 クリスさんのミニチュアは外観だけでなく、暖炉やバーカウンターも設置される等、内部も再現されている。 「実際の内装と95%は同じだと思います。(内部を見えやすくするため)古時計の位置など、いくつかのアイテムは(オリジナルの場所とは違う位置に)配置する必要がありました」 高い完成度を誇るこの作品は、たくさんのメディアに取り上げられた。4月にウェスト・ブロムウィッチで開催されるブラック・カントリー・ブリック・ショーでも披露される予定だ。
文:宮田華子