ジョコビッチ、地元ファンの声援受けるポピュリンを下し3回戦進出

25度目のグランドスラム優勝を狙うジョコビッチが3回戦進出（写真：田沼武男 Photo by Takeo Tanuma）

1月17日、「全豪オープン」男子シングルス2回戦が行われ、史上最多25度目のグランドスラム優勝を狙う第1シードのノバク・ジョコビッチ（セルビア／世界ランク1位）は、地元オーストラリアのアレクセイ・ポピュリン（同43位）を6-3、4-6、7-6(4)、6-3で下し、3回戦進出を果たした。 【動画】ジョコビッチも動けず…ポピュリンの絶妙なロブショット＆マッチハイライト 同大会11度目の制覇、そしてマーガレット・コート氏を抜いて史上最多25度目のグランドスラム優勝を狙う36歳のジョコビッチは、男女混合の国別対抗戦「ユナイテッドカップ」（オーストラリア・パース、シドニー）で右手首の治療を受ける場面もあったが、「手首の調子はいい。回復する時間があったからね。練習では今のところ痛みもない」としている。 2019年から3連覇、新型コロナウイルス問題で出場できなかった2022年を挟んで、昨年大会も制して10度目のタイトルを獲得している今大会。初戦では18歳のディノ・プリズミッチ（クロアチア／同178位）を6-2、6-7(5)、6-3、6-4で下し、2回戦に進んでいる。 この日の試合では、ジョコビッチらしくラリー戦で相手にプレッシャーを与えて、セット終盤でサービスブレーク。6-3で第1セットを奪った。しかし、地元ファンの声援を受けるポピュリンの粘り、多彩な攻撃パターンに対して、ジョコビッチにミスが増え始める。第2セットを4-6で落とすと、第3セットもリズムに乗れない。4-5の第10ゲームでは0-40とセットを失うピンチを迎えた。 それでもさすがは王者。プレッシャーのかかる場面でミスをせずに計4度のセットポイントをしのいで、タイブレークの末に7-6(4)でセットを取りきる。勝利まであと1セットとすると、第4セット3-2の第6ゲームで一気にギアを上げてブレーク。このリードを生かして6-3と、1回戦に続いてタフな試合を制して、同大会16度目の3回戦進出を果たした。 3回戦では、第30シードのトーマス・マルティン・エチェベリ（アルゼンチン／同32位）と対戦する。