「美しくて、楽しい文房具」を有名バイヤーが選出。選ぶのも書くのも楽しすぎる“インクの世界”
ふんわり甘い香り。はちみつそっくりのインク!?
岡﨑:私もラブレター書いてきたんです。 ブッコロー:え? 私に? ありがとうございます。 岡﨑:これ、開けたときにふわっと香りませんか? ブッコロー:なんか甘い匂いします。 岡﨑:さあ、なんでしょうか。 ブッコロー:カステラ? カステラの匂いのインク? 岡﨑:惜しいなぁ。はちみつカステラの中には入っています。 ブッコロー:……はちみつ。 岡﨑:正解です。 ブッコロー:地獄だよ。そのヒントで答えたときのこっちの気持ち考えたことある? はちみつの匂いがするインクなんてあるんですか。 岡﨑:こっちはアカシアです。いろんな色があって、そのはちみつに似せてあります。 ブッコロー:(書いてみて)ちょっとやっぱり薄いですね。太めのペンで書かなきゃダメですね。 岡﨑:匂いを楽しみながら書けるので、相手に贈ってもいいですよね。
好みの色のインクをオーダーすることもできる!
岡﨑:こちらはどうですか? 作ってもらったインクで「血の色」。 ブッコロー:なんで急に殺人鬼みたいなこと言うんですか。血の色がほしくて作ってもらったってこと? 岡﨑:そうです。源光庵の血天井っていう天井の色を再現してくださいってお伝えしました。 ブッコロー:(コワ……)すごく和っぽい赤ですね。インクって作れるんですか。 岡﨑:セーラー万年筆さんにインクをブレンドする石丸さんという方がいて、作っていただいたんです。 ブッコロー:「インクブレンダー」なんて職業があるんですね。 岡﨑:ほかに変わっているものだと「ご当地インク」。 ブッコロー:横浜マリンブルー有隣堂って入っていますよ。有隣堂だけで売っているんですか。 岡﨑:そうなんです。書いてみてください。素敵な色なので。 ブッコロー:素敵な色ですね。書きやすい。粘度が強いっていうか、濃い気がします。これ売れると思いますよ。
セーラーの極黒は「気持ちいいぐらいの黒」
岡﨑:次はセーラーの極黒。 ブッコロー:極めて黒いと書いて極黒。 岡﨑:これは本当に黒寄りの黒です。大好きな言葉。 ブッコロー:黒寄りの黒。極めて黒。極めて冷静に書かせていただきますね。 岡﨑:気持ちいいぐらいの黒。重要な書類とかに書きたいっていう黒。 ブッコロー:(書いてみて)まあまあ……、黒ですけどね。ボールペンの黒と書き比べてみましょうか。んん? ジェットストリームのほうが黒くないっすか……?